TEXT & PHOTOGRAPHS BY JUNKO AMANO
清水五条「ROBYN」

バターを作る時にできる副産物、バターミルクを使い、かすかな酸味が甘味を引きたたせる。もっちり食感の「バターミルクパンケーキ」¥1,500
2025年8月18日にオープンしたカフェ&グローサリー。京都通やカフェ好きは、場所や外観を見て、「あれ、ここは?」と思った方もいるのでは。はい、ご名答!こちらは、連日予約で満席の素敵カフェ[reynard ]が幕を閉じた後、店主の友人夫婦が始めた店だ。

甘ったるさがなく、食事にも合う「自家製レモネードソーダ」¥900

スチールフレームを組み合わせたモダンなガラスファサード
店を引き継いだのは、エッセイストの仁平綾さんと、夫で美容師のMIWAさん。ニューヨークで9年生活した後、2021年、京都に移り住んだ。「私は食料品店を、夫は飲食店をやるのが夢で。reynardの店主とはセンスが近しかったこともあり、内装やインテリアをそのまま引き継がせてもらいました」と仁平さん。
![画像: [reynard]時代と内装はそのままに新たに食料品を販売する棚を設置](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783302/rc/2025/10/20/d2a2615fb7edecea51ce1c9e431cef36934685b3_large.jpg#lz:xlarge)
[reynard]時代と内装はそのままに新たに食料品を販売する棚を設置
ニューヨーク時代は、日本から戻る際にはスーツケースを日本の食料品でパンパンにしていたそうで、店内の棚には当時から仁平さんが愛用している調味料も並んでいる。
「たとえば、愛情を持ってきちんと作られた醤油など、おいしい食べものは人を元気に、幸せにする。そういう食品の作り手さんには感謝しかないです。微力ながらも応援し、これからもずっとおいしいものを作り続けてほしいという想いで店を始めました」。

京都・西陣「孝太郎の酢」の「京の練梅」¥1,800。「梅干しをたたかなくてもいいし、便利。すごくシルキーで、パスタにも使っています」
カフェで供するフードやデザートは、ニューヨークに住んでいた時に慣れ親しんだ味を再現。「ウエボス・ランチェロス」も、ブルックリンのバーで食べていたものだそう。メキシコでは朝食としてお馴染みの料理で、作り方は店や家庭によってさまざま。こちらでは揚げたトルティーヤにミートソースをサンドし、目玉焼きをのせて。ライムをキュッと搾り、サワークリームも一緒にぐちゃぐちゃに混ぜていただきます。

大分・耶馬溪産唐辛子で作った調味料[「YABASCO」を加えて味変も。「ウエボス・ランチェロス」¥1,700
カジュアルながら”食”に真摯に向き合い、添加物や旨み調味料、エキス類は不使用。朝食やランチのほか、おやつにバナナプディング、昼飲みにはフレンチフライとクラフトビール......と、好きな時間に好きなスタイルでおいしく食べて、元気をチャージしてみてください。
「ROBYN」
住所:京都市下京区下鱗形町535
営業時間:9:00〜15:00(イートイン〜14:30LO)
定休日:水曜・木曜・金曜
TEL. なし
公式インスタグラムはこちら

天野準子
生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント
▼あわせて読みたいおすすめ記事








