写真家ラリー・フィンクの新しい写真集には、アンディ・ウォーホルとファクトリーの仲間たちに並んで、戦争に反対する人々の写真が掲載されている

BY HILARY MOSS, PHOTOGRAPHS BY LARRY FINK, TRANSLATED BY AKANE MOCHIZUKI(RANDEZVOUS)

画像: 「115丁目ストリート」(1957年)

「115丁目ストリート」(1957年)
 

 結果としてできあ上がったのが、 “Fink on Warhol: New York Photographs of the 1960s”(フィンクが捉えたウォーホル。1960年代のニューヨークの写真たち)だ。この写真集は、このポップ・アーティストとその仲間たちのポートレイト、そして彼が活躍した時代を捉えたスナップ・ショットが混在したものとなっている。その中には、当時の日常生活のほかに政治的な事件も含まれている。

たとえば、マルコム・Xがテレサ・ホテルの前で行った演説や、“1969年のヴェトナム戦争反対のデモ運動”といったものだ(特に“ヴェトナム戦争停戦のデモ運動”の写真は、米国のカルチャー誌『ヴァニティ・フェア』に最近掲載された“ウィメンズ・マーチ” (トランプ大統領就任の翌日に首都ワシントンで行われた、女性の権利を訴えた反トランプ・デモ)を取材したフィンクのフォト・エッセイと対をなした作品といえるだろう)。

画像: 「ヴェトナム戦争停戦のデモ活動」(1969年)

「ヴェトナム戦争停戦のデモ活動」(1969年)
 

画像: 「マルコム・X」(1963年)

「マルコム・X」(1963年)
 

 これら2つの性質の異なるシリーズを1つにまとめることを、フィンクはためらわなかった。というのも、彼はこの世のあらゆるものはつながり合っていると考えているからだ。人々の関心が政治に向かっている時でも、同時にファッションにも気を配る余裕はあるはずだ。

「私の母は、“ミンクのコートを着たマルクス主義者”だった。母は共産党の一員だったけれど、着飾ることが好きだったので、共産党員のメンバーからはよくうるさく注意をされていたようだ」とフィンクは記憶していた。「『みなさん、私のように着飾るべきですよ。そうじゃなければ、何のために革命なんてするんですか』と母はよく語っていたよ」

画像: (左右いずれも)「8丁目のクロスタウン・バス」(1965年)

(左右いずれも)「8丁目のクロスタウン・バス」(1965年)
 

画像3: 「ファッション撮影」(1966年)

「ファッション撮影」(1966年)
 

 

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