ウィーン世紀末を代表する画家、グスタフ・クリムト。没後100年を経た今年、この稀代の芸術家の画業を改めて知ることができる2つの展覧会が開催される

BY MASANOBU MATSUMOTO

 この春、19世紀末に活躍したウィーンの巨匠グスタフ・クリムトの作品が多く来日する。大規模な二つの展覧会が開催されるのである。ひとつは、初期の自然主義的な絵画から、金箔を施した黄金様式の作品や女性の肖像画、意外と知られていない風景画までを包括する『クリムト展 ウィーンと日本 1900』。画狂の異端な遍歴を伝えるものだ。

 ただ、天才はひとりでは完成しない。もうひとつの『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』は、周辺作家の作品を交えながら、世紀末という当時のムードがどう作家を変え、またどう時代を変えていったのかをひもとく。才能、仲間、時代性...... 天才に必要な条件を彼がすべて満たしていたことを、二つの展示が教えてくれる。

画像: 《ベートーヴェン・フリーズ》(部分)1984年 原寸大複製/オリジナルは1901-1902年 ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館 (『クリムト展 ウィーンと日本 1900』に出展) © BELVEDERE, VIENNA, PHOTO: JOHANNES STOLL

《ベートーヴェン・フリーズ》(部分)1984年 原寸大複製/オリジナルは1901-1902年 ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館
(『クリムト展 ウィーンと日本 1900』に出展)
© BELVEDERE, VIENNA, PHOTO: JOHANNES STOLL

画像: (左から) 《エミーリエ・フレーゲの肖像》 1902年 油彩、カンヴァス ウィーン・ミュージアム蔵 (『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』に出展) © WIEN MUSEUM / FOTO PETER KAINZ 《オイゲニア・プリマフェージの肖像》 1913/1914年 油彩、カンヴァス 豊田市美術館 (『クリムト展 ウィーンと日本 1900』に出展) TOYOTA MUNICIPAL MUSEUM OF ART

(左から)
《エミーリエ・フレーゲの肖像》1902年 油彩、カンヴァス ウィーン・ミュージアム蔵
(『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』に出展)
© WIEN MUSEUM / FOTO PETER KAINZ

《オイゲニア・プリマフェージの肖像》1913/1914年 油彩、カンヴァス 豊田市美術館
(『クリムト展 ウィーンと日本 1900』に出展)
TOYOTA MUNICIPAL MUSEUM OF ART

『クリムト展 ウィーンと日本 1900』
会期:4月23日(火)〜7月10日(水)
会場:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36
開室時間:9:30~17:30 (※ 金曜は〜20:00)
休室日:5月7日(火)、20日(月)、27日(月)、6月3日(月)、17日(月)、7月1日(月)
料金:一般 ¥1,600、大学・専門学校 ¥1,300、高校生 ¥800、65歳以上¥1,000
電話:03(5777)8600(ハローダイヤル)
公式サイト

『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』
会期:4月24日(水)〜8月5日(月)
会場:国立新美術館
住所:東京都港区六本木7-22-2
開館時間:10:00~18:00 (※ 金・土曜は〜20:00、ただし7・8月の金・土曜は〜21:00)
※ GWおよびイベント開催日は変更あり。公式サイトを参照
休館日:火曜(ただし4月30日は開館)
料金:一般 ¥1,600、大学生 ¥1,200、高校生 ¥800、以下無料
電話:03(5777)8600(ハローダイヤル)
公式サイト

 

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