時代を超えて愛される名作やアイコニックなポータブルタイプなど、オブジェとして飾るのも楽しい、テーブルランプを厳選紹介。長雨が続き、家にこもりがちな梅雨時に、美しく、心地よい明かりを手元に置いて、静かに過ごす充足のひとときを

BY EMI ARITA

ジオ・ポンティの「ビリア」

画像: (左から)「ビリア ミニ テーブルランプ」¥83,600〜、「ビリア テーブルランプ」¥137,500~/フォンタナアルテ(メトロクス) COURTESY OF METROCS

(左から)「ビリア ミニ テーブルランプ」¥83,600〜、「ビリア テーブルランプ」¥137,500~/フォンタナアルテ(メトロクス)

COURTESY OF METROCS

 “イタリアモダンデザインの父”と称されるジオ・ポンティが1932年にデザインした「ビリア」。円錐と球体という幾何学的な要素を、完璧なバランスで組み合わせており、今も色褪せない美しさで魅了する。
 点灯すると、球体のガラスシェードを透過した柔らかな光が、まるで月明かりのように周囲を照らし出す。バリエーションは高さ43cmの「ビリア」と高さ26cmの「ビリア ミニ」の2種。円錐ベースのカラーも、「ビリア」はブラスやブラックなど全4種、「ビリア ミニ」はイエローやブルー、レッドなどポップなカラーも揃う全10種。

画像: COURTESY OF METROCS

COURTESY OF METROCS

メトロクス
TEL. 03-5777-5866
公式サイトはこちら

ジョエ・コロンボの 「アクリリカ」

画像: 「コロンボ アクリリカ/LBT 281」¥1,067,000/オルーチェ(スタジオノイ) COURTESY OF STUDIO NOI

「コロンボ アクリリカ/LBT 281」¥1,067,000/オルーチェ(スタジオノイ)

COURTESY OF STUDIO NOI

 41歳の若さで逝去したモダンイタリアを代表するデザイナー、ジョエ・コロンボと弟のジャンニ・コロンボの共作で1962年に誕生した「アクリリカ」。アクリルの特性を活かした画期的なアイデアで、1964年第13回ミラノトリエンナーレで金賞を受賞するなど、世界中から称賛された傑作。
 基底部に入っている光は、C型の分厚い透明なアクリル樹脂に伝わり、アクリルの断面のみが光る仕組みに。ほのかに明かりが灯る不思議な情景を楽しみながら、読書や書き物に没頭したい。

スタジオノイ
公式サイトはこちら

倉俣史朗の「Hydrogen Dream」

画像: 「 Hydrogen Dream」¥550,000/センプレ PHOTOGRAPH BY JOE SUZUKI

「 Hydrogen Dream」¥550,000/センプレ

PHOTOGRAPH BY JOE SUZUKI

 近代日本を代表するデザイナー倉俣史朗が、1988年に発表した「Hydrogen Dream」は、市販のスプーンをデザインしたユニークな照明。スプーンの「つぼ(凹み部分)」から、幻想的な光を拡散する。
 その構造から発表当時の技術では大量生産は難しく、限られた台数しか作られなかった上、展覧会で数回披露されたのみ、という伝説的なプロダクトだったが、2023年に復刻。スプーンは当時同じ工場で生産されたもの、光源はLEDではなく小型電球を採用と、製作当時の趣も堪能できる。

センプレ
TEL. 03-6407-9081
公式サイトはこちら

クリスチャン・デルの「カイザー・イデル」

画像: 「 カイザー・イデル テーブルランプ6631-T Luxus」¥135,080/フリッツ・ハンセン COURTESY OF FRITZ HANSEN

「 カイザー・イデル テーブルランプ6631-T Luxus」¥135,080/フリッツ・ハンセン

COURTESY OF FRITZ HANSEN

「カイザー・イデル」は、銀細工師兼デザイナーであり、バウハウスの金属工房の主任を務めたクリスチャン・デルが手がけたランプシリーズ。ペンダント、フロア、ウォールなど豊富なバリエーションが揃うが、発表当時から絶大な人気を誇るのが、1936年にデザインしたこちらの「テーブルランプ6631-T Luxus」。
 幾何学的なフォルムと洗練されたデザインを融合させることに長けていたクリスチャン・デルの手法が光る作品で、大きく広がった丸いシェードと曲線を組み合わせた優美な佇まいが特徴。また、シェードは角度調整ができ、作業に応じで光の当て方を変えられる。カラーはグレーやブラック、ホワイトなどシックなカラーのほか、レッドやグリーンなどの全7色。

画像: COURTESY OF FRITZ HANSEN

COURTESY OF FRITZ HANSEN

フリッツ・ハンセン 東京
TEL. 03-3400-3107
公式サイトはこちら

「バード バイ トイッカ」をランプにした「LINNUT」

「LINNUT SULO/S SPECIAL BLUE EYES 」¥61,600/マジス

COURTESY OF MAGIS JAPAN

 フィンランドを代表するアーティスト、オイバ・トイッカによるiittala(イッタラ)のガラスアート「バード バイ トイッカ」を起源にしたランプコレクション「LINNUT(リンナット)」。イタリアのインテリアブランドMAGIS(マジス)のポリカーボネイト回転成形技術により、吹きガラスの質感を可能な限り再現したもので、愛らしい鳥たちから、柔らかく温かな光が放たれる。
 充電式のポータブルタイプなため、好きな場所に置くことができる上、タッチスイッチ式により調光も可能。「PALTURI」、「SIIRI」、「SULO」など5種のほか、日本限定の青い目のふくろう「LINNUT SULO/S SPECIAL BLUE EYES 」もあり、全6種がラインナップ。“数羽”迎えて、あちこちに飾るのも楽しい。

COURTESY OF MAGIS JAPAN

マジス ジャパン
公式サイトはこちら

カスティリオーニ兄弟の「SNOOPY」

画像: 「SNOOPY」¥256,300/フロス COURTESY OF FLOS

「SNOOPY」¥256,300/フロス

COURTESY OF FLOS

 1967年にイタリアのモダンデザインを牽引したアッキーレ・カスティリオーニとピエル・ジャコモ・カスティリオーニ兄弟がデザインした「SNOOPY」。その名の通り、世界的キャラクター、スヌーピーの横顔に似ていることから命名された。
 そのユニークなフォルムだけでなく、優れた機能性を携えているのも「SNOOPY」の魅力。シェード上部には放熱用の3つの穴があるほか、調光可能なスイッチが付いており、好きな明るさで点灯可能。点灯すると大理石のベースが浮かび上がるような姿も美しい。

フロスジャパン
TEL. 03-6421-0840
公式サイトはこちら

深澤直人の「PAO PORTABLE」

画像: 「PAO PORTABLE」¥29,700/HAY COURTESY OF HAY

「PAO PORTABLE」¥29,700/HAY

COURTESY OF HAY

 日本を代表するプロダクトデザイナー、深澤直人による「PAO」コレクションのポータブルライト。モンゴルの大草原、その闇夜に浮かぶ伝統的なテント「パオ」の柔らかな灯りから着想を得たもので、点灯すると、その情景を想起させるような静かで温かな明かりで手元を照らしてくれる。
 滑らかで艶のあるベースとシェードは、耐久性のあるポリカーボネート製で3段階調光が可能。充電式のポータブルタイプで、好きな場所に灯せるのも嬉しい。カラーは全4色。高さ23cmとサイズもコンパクトなため、テラスやベランダなど屋外使用にもおすすめ。

画像: COURTESY OF HAY

COURTESY OF HAY

HAY JAPAN
公式サイトはこちら

▼あわせて読みたいおすすめ記事

T JAPAN LINE@友だち募集中!
おすすめ情報をお届け

友だち追加
 

LATEST

This article is a sponsored article by
''.