BY ALEXANDER FURY, TRANSLATED BY CHIHARU ITAGAKI
BERLUTI(ベルルッティ)
![画像19: 2018年春夏
パリ・メンズ・コレクションの
ハイライト](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783302/rc/2018/08/09/9139505c9843b14d27c86c2186a5fcbcc42ff61b_large.jpg#lz:xlarge)
パリ左岸にある、18世紀に建てられたモネ・ド・パリ(パリ造幣局)の建物で行われた、ハイダー・アッカーマンによるベルルッティの2シーズン目のショー。パリ・メンズ・コレクション参加ブランドの中で、もっとも注目を集め、もっとも高い価格帯を誇るブランドのひとつであるだけに、ここはショー会場としてふさわしい場所だった。
![画像20: 2018年春夏
パリ・メンズ・コレクションの
ハイライト](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783302/rc/2018/08/09/4de91619aa04cad77af77d86f65524501609782f_large.jpg#lz:xlarge)
その中庭、四方を壁に囲まれ空の開けた場所で、ショーが開催された。自身の名を冠したメンズウェアレーベルでは、もっとルーズでアートに近いルックを提案するハイダー・アッカーマンだが、ベルルッティではより緻密でクリーンな側面を見せている。
![画像21: 2018年春夏
パリ・メンズ・コレクションの
ハイライト](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783302/rc/2018/08/09/32636d212893e1193e80b211a7c4a891d337fb1f_large.jpg#lz:xlarge)
しかし、色彩感覚は変わらず彼らしい。写真では、アイボリーホワイトと温かみのあるトープカラーに、若々しいピンクをミックス。そこにグラフィカルな黒いラインが走っている。
![画像22: 2018年春夏
パリ・メンズ・コレクションの
ハイライト](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783302/rc/2018/08/09/58fd5acf9979adcd370f12a714db8b72ecba05ba_large.jpg#lz:xlarge)
わずかにフェミニンに変化しつつあるベルルッティ。それを表現するために、ハイダーは男女両方のモデルをショーにキャスティングした。多くのアイテムは男女兼用で使われており、スタイリングもアンドロジナスなムードを強調するものだった。
![画像: PHOTOGRAPHS BY YU FUJIWARA](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783302/rc/2018/08/09/43e2d1925f6a4322829456c701e661ef847b1438_large.jpg#lz:xlarge)
PHOTOGRAPHS BY YU FUJIWARA
ハイダーが使ったのは「エフォートレス」という言葉。それはすなわち「悪魔は細部に宿る(細部にまでこだわる必要がある)」ということ。曇りのない目で見れば服には如実にそれが現れるし、カラフルな色使いでごまかすことはできないというわけだ。