春夏メンズ・コレクションの中核となるパリ・メンズ・コレクションが閉幕。そのハイライトをアレクサンダー・フューリーが総括する

BY ALEXANDER FURY, TRANSLATED BY CHIHARU ITAGAKI


DIOR HOMME(ディオール オム)

画像23: 2018年春夏
パリ・メンズ・コレクションの
ハイライト

 今年はディオールの創立70周年であり、同時にクリス・ヴァン・アッシュがディオール オムのクリエイティブ・ディレクターに就任して10周年のアニバーサリーイヤーだ。そのため今回のショーは、ブランドの過去と現在を融合したものとなった。テーラリングに強くフォーカスし、現代的なスポーツウェアの文脈が背後に感じられた。

画像24: 2018年春夏
パリ・メンズ・コレクションの
ハイライト

 ショーのタイトルは「夏の夜更け」で、このテーマは会場セットにも表現されていた。会場のグラン・パレは本物の芝生で覆われていた。ムッシュ・ディオールの庭園好きや、1月に行われたマリア・グラツィア・キウリによるオート・クチュールのショーを彷彿させるセットだ。そして天井からは、つやつやと輝く黒いビニールテープが。それはまるで、またたく間に暮れた夏の夜のようだった。

画像25: 2018年春夏
パリ・メンズ・コレクションの
ハイライト

 最初に登場したのは、イブニングウェアやオケージョン・ウェアにフォーカスしたルックの数々。ディオール オムのウール地ブラックスーツを、「解体して再構築」したものだ。パリ8区にあるディオールのメンズウェア・アトリエの住所が綴られたリボンが、モデルたちの首に巻かれていた。この住所のロゴはスーツにもあしらわれ、ピンストライプ柄を形作っていた。

画像26: 2018年春夏
パリ・メンズ・コレクションの
ハイライト

 ディオールは、本来フェミニンなブランドとして知られている。クリスチャン・ディオールが「ニュー・ルック」を発表して名を挙げたのは70年前。そのウエストを絞った砂時計のようなシルエットとフルレングスのスカートは女性らしさにあふれており、戦時中の男性的で華に欠けるシルエットの服を一掃した。クリス・ヴァン・アッシュは、ディオール オムにニュー・ルックのキーアイテム「バー・スーツ」をさりげなく取り入れた。メンズジャケットのウエストを絞って細くしたのだ。

画像27: 2018年春夏
パリ・メンズ・コレクションの
ハイライト

 現代の男性のワードローブを反映して、クリスはディオールのスーツにスポーツの要素をミックス。伝統的なテーラリング技術とインパクト満点のスポーツウェアの要素を切り貼りして混在させた、ハイブリッドなウェアが目立った。

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パリ・メンズ・コレクションの
ハイライト

 クリスはテーラードジャケットを分解し、その要素を装飾的に再使用した。写真のルックでは、ウエスト部分にスーツの袖が巻きついて、まるでジャケットを腰巻きしているように見える。

画像4: PHOTOGRAPHS BY MOLLY SJ LOWE

PHOTOGRAPHS BY MOLLY SJ LOWE

 今シーズンの他ブランド同様に、ディオール オムもショートパンツを提案。太もも上部ほどの丈のショートパンツは、ときにジャケットやシャツの裾に隠れるほど短かった。

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