2020年に向け大きく変貌を遂げようとする日本。ひとつのエポックメイキングとなるこの近い未来に向かって、クリエイターたちは何を目指すのか? 革新的な試みに挑む男たちが描く、新しいビジョン

BY JUN ISHIDA, PHOTOGRAPHS BY YASUTOMO EBISU, STYLED BY TAICHI SUMURA

画像: ジャケット ¥304,000、シャツ¥78,000 ルイ・ヴィトン クライアントサービス(ルイ・ヴィトン) フリーダイヤル: 0120-00-1854

ジャケット ¥304,000、シャツ¥78,000
ルイ・ヴィトン クライアントサービス(ルイ・ヴィトン)
フリーダイヤル: 0120-00-1854

高橋智隆 / TOMOTAKA TAKAHASHI
ロボットクリエイター

 アトム、ガンダム、エヴァンゲリオン......。二足歩行の人型ロボットといえば、日本ポップカルチャーのアイコン的存在だ。そんな人型ロボット開発の最前線にいるのが、ロボットクリエイターの高橋智隆。乾電池を背負い断崖絶壁をロープで昇る「エボルタくん」や、人型ロボット電話「ロボホン」などの代表作を持つ高橋は、人型ロボットにいかなる未来を感じているのだろうか。

「人型ロボットに作業をさせても、役立たずです。ほうきとちりとりを持たせて掃除をさせるより、ルンバのようなロボット掃除機のほうが優秀ですからね。一方で、人はペットの金魚にすら話しかけるのに、スマートフォンの音声認識システムにはなかなか話しかけない。人型ロボットは、そうしたコミュニケーションを誘発する存在として可能性がある」

 音声認識というと、近頃スマートスピーカーが流行の兆しをみせているが、まだまだ家族共用のため、パーソナライズされた情報収集には向かないと高橋は考えている。「その点ロボホンは、強力な個人情報収集ツールであり、それに伴うサービスを提供するエコシステムのプラットフォームになる可能性を秘めています。2020年までにはトランスフォームできるようにして、世界を驚かせたいですね」

高橋智隆
1975年生まれ。京都大学工学部卒業後、2003年「ロボ・ガレージ」創業。2004年からロボカップ世界大会5年連続優勝。’06年シャープと携帯電話ロボット「ロボホン」を共同開発

HAIR BY JUN GOTO(OTA OFFICE), TEXT BY TOMONARI COTANI

未来を切り拓く男たち<前編>

T JAPAN LINE@友だち募集中!
おすすめ情報をお届け

友だち追加
 

LATEST

This article is a sponsored article by
''.