多くのメゾンが映像を使い、オンラインでコレクションを発表した2021-22年秋冬シーズン。女子会のような親密でパーソナルなムードを表現したブランドから、身体そして感情を解き放つようなダンス、ファンタジックな童話の世界にインスピレーションを得たブランドまで。特殊な時代に、デザイナーたちは、どのようなファッションを提示したのか

BY T JAPAN

JIL SANDER(ジル サンダー)

画像: Jil Sander Fall/Winter 2021 Women's Collection documented by Stephen Kidd www.youtube.com

Jil Sander Fall/Winter 2021 Women's Collection documented by Stephen Kidd

www.youtube.com

 ショートフィルムのスタイルでコレクションを発表したジル サンダー。テーマは「個性、自由、変化への頌歌」。クリエイティブ・ディレクターのルーシー&ルーク・メイヤーは、このコレクションを通じて「服で遊ぶこと、服を組み替えることの楽しさ」を提案したという。

 たとえば、意外性のあるレイヤードや、ランジェリーを着想源としたグラマラスなドレス、プリーツや刺繍のコンビネーション。イエローやクリームやライラックといった優しくナチュラルなカラー使い、またバウハウスが生んだ幾何学柄や“復活の象徴”である蝶モチーフのプリントもこのコレクションのポイントだ。この数シーズン、ジルサンダーが提案してきた大振りのアクセサリーは、チェーンや天然パールでアレンジ。ジャカード織の横糸を切り、フリンジ状のディテールを表現したフィルクーペのアウターなど、ルーシー&ルーク・メイヤーが大切にしてきた手仕事も活かされた。シューズはナッパレザーのサイハイブーツや、メタリックな装飾を加えたブーティ、エレガントなストラップサンダルまで。雪駄に着想を得たサンダルも登場した。

画像: PHOTOGRAPHS: COURTESY OF JIL SANDER

PHOTOGRAPHS: COURTESY OF JIL SANDER

<ジル サンダー>
1968年、ニューヨークでファッションジャーナリストだったジル・サンダーがドイツにブティックをオープン。そこで自らがデザインしたウエアの販売を始める。73年、パリコレクションにデビュー。87年からミラノコレクションに発表の場を移した。2000年春夏コレクションを機に、ジルは引退。2017年より、ルーシー&ルーク・メイヤー夫妻がクリエイティブ・ディレクターを務め、2019年秋冬シーズンから自然との共存をコンセプトのひとつにした新コレクション「ジル サンダー+(プラス)」もスタート。

問い合わせ先
ジルサンダージャパン
フリーダイヤル:0120-919-256
公式サイト

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