多くのメゾンが映像を使い、オンラインでコレクションを発表した2021-22年秋冬シーズン。女子会のような親密でパーソナルなムードを表現したブランドから、身体そして感情を解き放つようなダンス、ファンタジックな童話の世界にインスピレーションを得たブランドまで。特殊な時代に、デザイナーたちは、どのようなファッションを提示したのか

BY T JAPAN

SAINT LAURENT(サンローラン)

画像: SAINT LAURENT - WOMEN'S WINTER 21 - FULL SHOW www.youtube.com

SAINT LAURENT - WOMEN'S WINTER 21 - FULL SHOW

www.youtube.com

 氷河湖や巨大な滝、ゴツゴツとした溶岩畑――。サンローランは、壮大な自然を背景に撮影したシートフィルムを通じて、コレクションを発表した。タイトルは、「WHERE THE SILVER WIND BLOWS(銀色の風が吹く場所)」。

 印象的なのは、鮮烈なカラーパレット。ブランドのシグネチャーであるブラックをベースに、シルバーやゴールドといったメタリックカラーやヴィヴィッドカラー効かせ、不安定で不自由な日常を打破するようなパワフルなコレクションに仕上げた。 

 エレクトロパンクのミュージシャンであるピーチズの、アバンギャルドなワードローブもインスピレーションソースになっているようだ。“キッチュ”と“ラグジュアリー”、“グッドガール”と“バッドガール”、“おしゃれ”と“ダサさ”といった、対極にある要素を巧みにミックスし、クリエイティブ・ディレクターのアンソニー・ヴァカレロは「サンローランのブルジョアコードを再解釈した」という。四つ葉やフラワーモチーフのネックレスやベルト、またシャンデリアのようなイヤリングなど、サンローランのアーカイブに眠っていたコスチュームジュエリーも、スタイリングに彩りを添えた。

画像: PHOTOGRAPHS: COURTESY OF SAITN LAURENT

PHOTOGRAPHS: COURTESY OF SAITN LAURENT

<サンローラン>
1961年デザイナー、イヴ・サンローランがオートクチュールメゾン「イヴ・サンローラン」を設立。66年にプレタポルテをスタート。スモーキングジャケット、モンドリアンの抽象絵画をモチーフにした「モンドリアン」ルックなどを発表し、ファッションに革命をもたらした。64年、女性用のフレグランスを発売。78年からはビューティラインも展開している。2016年、クリエイティブ・ディレクターにアンソニー・ヴァカレロが就任した。

問い合わせ先
サンローラン クライアント サービス
フリーダイヤル:0120-95-2746
公式サイト

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