多くのメゾンが映像を使い、オンラインでコレクションを発表した2021-22年秋冬シーズン。女子会のような親密でパーソナルなムードを表現したブランドから、身体そして感情を解き放つようなダンス、ファンタジックな童話の世界にインスピレーションを得たブランドまで。特殊な時代に、デザイナーたちは、どのようなファッションを提示したのか

BY T JAPAN

PRADA(プラダ)

画像: Prada Fall/Winter 21 Womens Collection – A conversation with Miuccia Prada and Raf Simons to follow www.youtube.com

Prada Fall/Winter 21 Womens Collection – A conversation with Miuccia Prada and Raf Simons to follow

www.youtube.com

 1月に発表されたメンズコレクションのセットを再利用して、デジタルショーを発表したプラダ。テーマも、メンズコレクションの主題を引き継いだ、「POSSIBLEFEELINGS II:TRANSMUTE(生まれうる感情 II: 変革)」。ポーチ付きのMA-1ジャケットやテーラードスーツ、“セカンドスキン”のようなニット素材のロングジョン(ボディスーツ)など、メンズコレクションと同様のアイテムも散見。こうした性差をはじめ、シンプルさと複雑さ、エレガンスと実用性、制限と解放といった、これまで両極とされてきたものの“中間”への探求がコレクションのテーマになった。

 イブニングドレスの代わりになるジャンプスーツや、ビビッドなカラーリングもしくはスパンコールで彩られたテーラードコート、ポケット付きのグローブなど装飾性と実用性の両面から再構築されたアイテムが印象的だ。春夏シーズンに登場した、リサイクルナイロン「Re-Nylon」を使ったオペラケープは、フェイクファーやジャカード、スパンコールなど多彩な素材でアップデートされた。

 なお、ショーのセットは、プラダの店舗などで開催されるインスタレーションやポップアップストアの資材としてアップサイクルされ、最終的には、ミラノ拠点の循環経済プロジェクトMetaに寄贈される。

画像: PHOTOGRAPHS: COURTESY OF PRADA

PHOTOGRAPHS: COURTESY OF PRADA

<プラダ>
1913年、マリオ・プラダと弟のマルティーノ・プラダが革製品専門店「フラッテリ・プラダ」を開いたことがブランドのはじまり。高品質かつユニークなレザーを使い、イタリア職人の技を効かせたかせたハイクオリティのアイテムが評判を呼び、王室御用達になる。 78年、ミウッチャ・プラダがオーナー兼デザイナーに就任すると、合理的で実用的なナイロンを素材として用いるなど、時に社会分析からインスピレーションを得て、流行を超越したスタイルを提案。2020年から、ラフ・シモンズが共同クリエイティブディレクターを務めている。

問い合わせ先
プラダ クライアントサービス
フリーダイヤル:0120-451-913
公式サイト

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