多くのメゾンが映像を使い、オンラインでコレクションを発表した2021-22年秋冬シーズン。女子会のような親密でパーソナルなムードを表現したブランドから、身体そして感情を解き放つようなダンス、ファンタジックな童話の世界にインスピレーションを得たブランドまで。特殊な時代に、デザイナーたちは、どのようなファッションを提示したのか

BY T JAPAN

DIOR(ディオール)

画像: 'Disturbing Beauty', Dior Autumn-Winter 2021-2022 Collection www.youtube.com

'Disturbing Beauty', Dior Autumn-Winter 2021-2022 Collection

www.youtube.com

 おとぎ話の世界を探求し、「Disturbing Beauty(不穏な美)」と題した映像で発表した2021-22秋冬 コレクション。『赤ずきん』や『不思議の国のアリス』といった童話がモチーフのひとつになった。冒頭に登場するダンスは、2019年 春夏 コレクションでコラボレーションしたシャロン・エイアルの振り付けだ。

『赤ずきん』のようなフーディスタイル。美しいプリンセスの姿を想像させる、幾重にもチュールを重ねたイブニングガウン。イギリスのホワイトワーク刺繍が施されたノーブルなトップスやシャツドレス。ムッシュ ディオールの友人であり、コラボレーターであったイラストレーターアンドレ・ブロッサン・ドゥ・メレによるテキスタイルも再現され、コレクションに使われた。

 会場はベルサイユ宮殿の「鏡の間」。フランス随一のサヴォワールフェールとクラフツマンシップを誇る有名な「鏡の間」を、月明かりが照らす夜の空間に変え、イタリアの現代美術家シルヴィア・ジャムブローネによるトゲが生えた鏡のオブジェをしつらえた。こうした空間で繰り広げられる童話の主人公になった少女たちの行進。それはマリア・グラツィア・キウリのフェミニティに対する新たな考察とも読める。

画像: PHOTOGRAPHS: COURTESY OF DIOR

PHOTOGRAPHS: COURTESY OF DIOR

<ディオール>
1946年、クリスチャン・ディオールが、パリに「クチュールメゾン」をオープン。翌年、オートクチュール コレクションでデビューした。そこで発表したアイコニックな「バー」ジャケットや、「コロールライン」のシルエットは“ニュールック”と呼ばれ、流行に。その後、イヴ・サンローランをはじめ、歴代のアーティスティック ディレクターによって、さまざまな革新的スタイルを生み出した。2016年、マリア・グラツィア・キウリがメゾンの女性初となるアーティスティック ディレクターに就任。

問い合わせ先
クリスチャン ディオール
フリーダイヤル:0120-02-1947
公式サイト

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