多くのメゾンが映像を使い、オンラインでコレクションを発表した2021-22年秋冬シーズン。女子会のような親密でパーソナルなムードを表現したブランドから、身体そして感情を解き放つようなダンス、ファンタジックな童話の世界にインスピレーションを得たブランドまで。特殊な時代に、デザイナーたちは、どのようなファッションを提示したのか

BY T JAPAN

DRIES VAN NOTEN(ドリス ヴァン ノッテン)

画像: Dries Van Noten Women's Autumn Winter 2021-22 www.youtube.com

Dries Van Noten Women's Autumn Winter 2021-22

www.youtube.com

 ドリス ヴァン ノッテンは、アントワープのコンテンポラリーシアター「DE SINGEL」のレッドルームで撮影した映像を通じてコレクションを発表。マリア・カルラなどモデルに加え、ベルギーのコンテンポラリーダンスカンパニー「ローザス」やパリ・オペラ座から集められたダンサーたちが、コレクションを身にまとい、終始ダンスをするという演出だ。音楽はマッシヴ・アタックの『エンジェル』が使われた。

 大声で笑ったり、ドレスをはだけさせたり、男女が激しく密着したりーーモデルたちは自身の感情を解放するように身体を動かす。振付師で舞踊家のピナ・バウシュ、また映画監督ペドロ・アルモドバルが描く女性像が着想源になったという。カラーは黒をベースに、情熱的なレッドや深みのあるブルー、メタリックなシルバーがアクセントになった。印象的なのは、フェイクファーをあしらったトップスやスパンコールのドレス、シルキーなロングコートなど。ブランドのシグネチャーである白シャツやプリントアイテムも、モデルたちの動きのなかで、ランウェイとはまた違うエモーショナルな表情を見せた。

画像: PHOTOGRAPHS BY CASPER SEJERSEN

PHOTOGRAPHS BY CASPER SEJERSEN

<ドリス ヴァン ノッテン>
1986年、デザイナーのドリス・ヴァン・ノッテンが自身の名を冠にしたブランドを設立。ヴァン・ノッテンは81年にアントワープ王立美術アカデミーのデザイン科を卒業。在学中から、バイヤー、デザイナーの仕事にも携わった。86年、ロンドンコレクションにて初のコレクションを発表。以来、「アントワープの6人」(モードの新しい波を起こしたアントワープ王立美術アカデミー出身デザイナーたちの総称)のひとりとして広く知られるようになる。91年にパリメンズコレクションに参加。現在はパリファッションウィーク中に、コレクションを発表している。

問い合わせ先
ドリス ヴァン ノッテン
TEL. 03(6820)8104
公式サイト

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