多くのメゾンが映像を使い、オンラインでコレクションを発表した2021-22年秋冬シーズン。女子会のような親密でパーソナルなムードを表現したブランドから、身体そして感情を解き放つようなダンス、ファンタジックな童話の世界にインスピレーションを得たブランドまで。特殊な時代に、デザイナーたちは、どのようなファッションを提示したのか

BY T JAPAN

COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)

画像: COMME DES GARÇONS FALL/WINTER 2021 MINI-SHOW www.youtube.com

COMME DES GARÇONS FALL/WINTER 2021 MINI-SHOW

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 コム デ ギャルソンは、東京のオフィスでミニショーを開催。テーマは「Landscape of Shadows(モノクロームの風景)」。デザイナーの川久保玲は「色や音、情報の氾濫。過剰なことから全て離れて、静寂の中で一呼吸したいという気持ちを表した」とコレクションノートに記した。

 中心となるのは、ケープやタキシードといったクラシックなアイテムを再構築したウエアや抽象的な球状のドレス。布地を三つ編みのように編んだり、リボン状に結んだりして表現したディテールも目を引く。印象的なのは“軽やかさ”。モノトーン、そしてボリューミーなシルエットながら、チュールやレース、フリルをふんだんに使い、雲や風船のように、身体をふわっと浮かび上がらせてくれそうなコスチュームが並んだ。

 シルクハットは、スタイリストで雑誌『Dazed』の編集長であるイブラヒム・カマラがデザインしたもの。2社とコラボレーションしたフットウエアも注目だ。ナイキとは、サッカーシューズ「プレミア」をアレンジしたヒール付きのスニーカーを披露。またアウトドアブランドのサロモンとは、ブーツやサンダルの2タイプのアイテムを発表した。

画像: PHOTOGRAPHS: COURTESY OF COMME DES GARÇONS

PHOTOGRAPHS: COURTESY OF COMME DES GARÇONS

<コム デ ギャルソン>
1969年にデザイナー川久保玲がブランドをスタート。1981-82年秋冬シーズンにパリコレクションに参加。以降、穴の空いたドレスや肩や腰などにパットを入れ膨らみをもたせた通称“こぶドレス”などを発表し、多くのファッションデザイナーに影響を与えた。2017年には、ニューヨークのメトロポリタン美術館で川久保玲の仕事にフィーチャーした「Rei Kawakubo / Comme des Garçons. Art of the In-Between」が開催。同美術館のファッション展で、存命中のファッションデザイナーが取り上げられるのは、イヴ・サンローラン以来。日本人としては初めてのことだった

問い合わせ先
コム デ ギャルソン
TEL. 03(3486)7611
公式サイト

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