BY T JAPAN
「Essence of Japan -北陸シリーズ・石川県-」と題した今回のイベントでは、料理を通じて能登の魅力を伝える「L'Atelier de NOTO (ラトリエ・ドゥ・ノト)」のオーナーシェフ池端隼也氏、輪島塗塗師の赤木明登氏、パレスホテル東京総料理長の齋藤正敏氏による一夜限りの特別なディナーが提供される。記事内で紹介している料理を含め、全6皿で構成されるコースとなっている。
イベント当日の冷前菜、温前菜、魚料理は池端氏が担当し、アミューズ ブーシュ、肉料理、デザートはパレスホテル東京総料理長の齋藤氏が担当。池端氏は、フランス・ブルゴーニュの星付きレストランなどで研鑽を積んだ後、能登の食材に出会い石川県輪島に「L'Atelier de NOTO」をオープン。2021 年にはミシュランガイド北陸版にて1 つ星として掲載された実績を持つ。
震災直後からフードトラックで炊き出しをして地域を回るなど、能登の復興をめざし、地域の人たちと手を取り合って積極的に活動を続けている池端氏。能登産にこだわった魚介類や野菜などをふんだんに使用した今回の特別メニューで、食材の宝庫といわれる能登の魅力を改めて伝えたいと語る。
石川県の伝統工芸品「輪島塗」の塗師である赤木氏も、自身の家屋やアトリエが大きな被害を受けながらも、輪島の復興に向けて地元コミュニティで熱心に活動を続けているひとり。赤木氏が今回のイベントのために制作した漆器は温前菜のお皿として登場し、イベント参加者はこの漆器を持ち帰ることができるのだ。
ほかにも、白山市に本社がある洋食器メーカー、ニッコー株式会社の、捨てられる食器類をリサイクルした世界初の肥料を用いて育てたコシヒカリ「ボナース米」をアイスクリームに仕上げたデザートや、金沢の老舗御菓子司「吉はし菓子所」の和菓子が食後の小菓子として登場するなど、石川県にまつわるスイーツもコースに彩りを添える。
2022 年より「最上質の日本」の提供を目指してパレスホテル東京が展開する「Essence of Japan」。前回より北陸3 県の食をテーマとしたディナーイベントを3 回にわたり開催しており、福井県につづき、今回が第2 回目となる石川県で、2025 年初頭には富山県を取り上げる予定となっている。
売り上げの一部が令和6 年能登半島地震災害義援金として寄付されるという今回のイベント。石川県の奥深い魅力に触れることができる、一夜限りの貴重な機会だ。
PHOTOGRAPHS: COURTESY OF PALACE HOTEL TOKYO
「Essence of Japan -北陸シリーズ・石川県-」
日時 : 2024 年8 月30 日(金) 18:00 受付/18:30 開宴
場所 : パレスホテル東京 4F 宴会場「山吹」
料金 : 55,000 円 (お食事・お飲み物含む) ※サービス料15%・消費税込
TEL. 03-3211-5326 (パレスホテル東京 イベント受付)
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