自叙伝としてのオブジェ

OBJECTS AS AUTOBIOGRAPHY
熱狂的なコレクターであるデザイナーのジョナサン・アンダーソン。彼が情熱を注ぐオブジェの数々と、美の奇才の心の内

BY ALICE GREGORY

画像4: 自叙伝としてのオブジェ

「モー・ジャップによるこの女性像は静けさに包まれている。僕はこの作品をオークションで手に入れたんだけど、そのコレクションときたら驚くべき内容だったんだ。それはリーズ市郊外の平屋に住んでいたまったく無名の、でも熱狂的な陶器コレクターだったアラン&パット・ファースという夫妻によるコレクションで。ふたりは膨大な数の陶器を所有していて、なかには非常に高価な作品も含まれていた。彼らのコレクションはヴィクトリア&アルバート博物館の所蔵品をしのぐものだったよ。そのオークションで僕はまる一日、入札しつづけたのさ」

画像5: 自叙伝としてのオブジェ

「このデルフト焼きのレンガ型花瓶はとても気に入っている。オランダのデザインを模倣した、イギリス製のデルフトなんだ。以前、この手の花瓶をあるアンティークフェアで見かけたんだけど、そのときは買わずに後悔してしまって。でも最終的には、あまり傷もなくて博物館レベルといえそうな、この完璧な一点を見つけることができた。野草を挿しただけでも十分素敵に見えるよね。何かを添えることによって機能性以上の魅力が引き出せると、僕はうれしくなる。つい先日は、真鍮でできた19世紀のアイルランド製の壺をアンティークショップで見つけたんだけど、それはセロリを入れる専用の容器だったよ」

画像3: PHOTOGRAPHS BY NIGEL SHAFRAN

PHOTOGRAPHS BY NIGEL SHAFRAN

「僕が敬愛するデザイナーのひとり、イッセイミヤケの提灯型のドレス。イッセイミヤケは服作りの方法という点でファッションの歴史を大きく塗り替えたデザイナーだと思う。この服は、どんなふうに動かしてもきちんと元のフォルムに戻る。服作りへの真摯な姿勢が表れているよね。自分のクリエーションにおいても、こうしたひたむきさを保っていけるように努めているよ」

 

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