今回のリストは、音楽界のレジェント細野晴臣デビュー50周年記念展、写真家・篠山紀信の集大成的写真展。そして美術家・杉本博司が手がけた「江之浦測候所」で初めて開催される現代アートのプロジェクト

BY MASANOBU MATSUMOTO

『細野観光1969 – 2019』|東京シティビュー・スカイギャラリー

画像: 細野のソロデビュー作『HOSONO HOUSE』(KING / BELLWOOD)

細野のソロデビュー作『HOSONO HOUSE』(KING / BELLWOOD)

 1969年にエイプリル・フールのベーシストとしてデビューして以降、はっぴいえんど、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)など、15以上のバンドまたソロで活動し、日本の音楽界に多大な功績を残してきた細野晴臣。そのデビュー50周年を記念したエキシビション『細野観光1969-2019』が六本木ヒルズの東京シティビュー・スカイギャラリーで開催中だ。

 会場の壁面には、彼の軌跡を追った全長84メートルにもおよぶビジュアル年表が掲示され、また、楽器からノート、書籍、親交の深い横尾忠則が描いたポートレイトなど、細野の私物コレクションも並ぶ。オープニングセレモニーで登壇した細野曰く「なんでも集めて、捨てられない性格」。本展のために、自宅や倉庫に積まれていたダンボール箱などを開封したそうで、なかには学生時代の定期券からマッチ箱、鉱石標本など“こんなものもあったシリーズ”もあり、面白い。“人間・細野晴臣”を総体的に知ることができる内容だ。

画像: (写真左)細野がいまも所有する定期券やマッチ箱のコレクション (写真右)展覧会の軸になるビジュアル年表。細野はYMO活動中に松田聖子や中森明菜に楽曲を提供。音楽に対して開かれた感性の持ち主であることがわかる PHOTOGRAPHS BY MASANOBU MATSUMOTO

(写真左)細野がいまも所有する定期券やマッチ箱のコレクション
(写真右)展覧会の軸になるビジュアル年表。細野はYMO活動中に松田聖子や中森明菜に楽曲を提供。音楽に対して開かれた感性の持ち主であることがわかる
PHOTOGRAPHS BY MASANOBU MATSUMOTO

画像: 細野の楽器コレクション。それらを細野と水原希子・佑果姉妹が実際に演奏する撮り下ろし映像も会場で見ることができる COURTESY OF ROPPONGIHILLS

細野の楽器コレクション。それらを細野と水原希子・佑果姉妹が実際に演奏する撮り下ろし映像も会場で見ることができる
COURTESY OF ROPPONGIHILLS

 音楽家としての細野の幅広い好奇心や開かれた感性を物語るのが、やはり楽器コレクションだろう。ベースやギター、キーボード、シンセサイザーはもちろん、民族楽器、ホースのような道具(それを振り回して音を出す)なども展示され、音を奏でる、ありとあらゆるものに囲まれながら日々生きていることがわかる。

 一方、細野が今回の展示品のなかで「最も恥ずかしいもの」と話すのが、ノート類。なかには、作詞のための走り書き、自宅レコーディングに挑んだ「HOSONO HOUSE」のスタジオ図案、YMO時代にニューヨークで訪れた店のメモ、またイラストの落書きなども見られ、細野の思考のありようやインスピレーション源がうかがい知れる。ちなみに、今回、ノートにあわせて、中学・高校時代に描いたというマンガ作品も自宅から発見されており、こちらも必見。

画像: 処女作『戦国群雄伝』など、細野が描いたマンガも並ぶ PHOTOGRAPH BY MASANOBU MATSUMOTO

処女作『戦国群雄伝』など、細野が描いたマンガも並ぶ
PHOTOGRAPH BY MASANOBU MATSUMOTO

“観光”という展覧会タイトルにちなんで、エントランスにはアルバム『泰安洋行』のジャケットを模した顔ハメパネルが展示され、また、音声ガイドならぬオーディオ“観光ガイド”も有料で楽しめる。名所だらけの「細野ワールド」、その隅々まで堪能したい。

『細野晴臣デビュー50周年記念展「細野観光1969 – 2019」』
会期:~11月4日(月)
会場:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー・スカイギャラリー
住所:東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階
開館時間:10:00~22:00(入館は閉館の30分前まで)
料金:一般 ¥1,800、大学・高校生 ¥1,200、中学生〜4歳 ¥600、65歳以上 ¥1,500
※ 展望台、森美術館入館料を含む
電話:03(6406)6652
公式サイト

 

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