京都生まれ、京都育ちの食いしん坊、京都でおいしいものに出合いたければ、この人に聞けばハズレなし!そんなアマジュンこと天野準子の絶品満腹口福アドレス。7月はかき氷を紹介。第3弾は「手づくりあんみつ みつばち」

TEXT & PHOTOGRAPHS BY JUNKO AMANO

河原町今出川「手づくりあんみつ みつばち」

画像: 特製あんず氷¥1,050(数量限定、〜9月末予定)

特製あんず氷¥1,050(数量限定、〜9月末予定)

 蒸し暑いことで知られる京都の夏。今年も7月に入ると、毎日が蒸し風呂状態で、湿気と暑さで息苦しい・・・とまで思うことも。そこで、7月は、キーンと冷たいかき氷を紹介。最近は、エスプーマがのっていたり、デコレーション盛り盛りなかき氷も増えているが、今回はスルスルと喉を通る素朴系3選。

「手づくりあんみつ みつばち」のあんず氷は、夏になると「食べに行かなくちゃ」と思うスイーツのひとつ。
 あんず氷を出している店はほかにもあるが、こちらのあんず蜜はねっとり濃厚なのが特徴。通常、蜜をかけるとすぐに氷と一体になるが、氷の上に蜜がのった状態をキープ。「あんず氷は蜜が濃厚なため、氷と混ぜながらお召し上がりください」という注意書きが添えられているほどだ。そのため、すぐに氷が溶けてシャバシャバになってしまうことなく、氷のふわシャリ感を存分に味わえる。

画像: あんず蜜がねっとり濃厚なため、氷がとけにくい

あんず蜜がねっとり濃厚なため、氷がとけにくい

 あんず蜜は濃厚ながら、甘さ控えめでフルーティーな酸味があり、さっぱり。寒天と赤エンドウが添えられていて、トッピングとして楽しめるのもうれしい。
 あんず氷はもともと、あんずのシロップ漬けを作る際、小さかったり、かけたりして、あんみつのトッピングにできないものを利用して作られたのが始まり。今では、かき氷用にあんず蜜が作られているが、それでも製造が追いつかず、数量限定に。早い時は午後1時頃に売り切れてしまうこともあるとか。

画像: あんこ、白玉、杏、赤えんどうをトッピング。白玉あんみつ¥800

あんこ、白玉、杏、赤えんどうをトッピング。白玉あんみつ¥800

「手づくりあんみつ みつばち」は2000年、北野天満宮にほど近い千本商店街でわずか5坪の店から始まり、2003年、河原町今出川に移転。その当時から、昭和から続く店のような店構えで、メニューも、あんみつや豆かん、ぜんざい、ところ天と、昔ながらの甘味が並んでいた。

画像: 京都のメインストリート、河原町通に面していながらも、ここだけは時間が止まっているようなほっこりとした店構え

京都のメインストリート、河原町通に面していながらも、ここだけは時間が止まっているようなほっこりとした店構え

 創業当時、可愛らしい双子の姉妹で始められたのが印象的だったが、現在も変わらず二人で切り盛りされている。
 店名になっているあんみつは、千葉県産の天草を煮出して作るほろりと崩れる寒天やふっくら炊かれた北海道産の赤えんどう、甘ったるさや雑味がない上品なあんこなど、素材を大切に、ていねいに作られた優しい味がする。
 かき氷にするか、あんみつにするか、悩ましいところだが、好きな甘味にミニかき氷をセットできるので、安心を。

手づくりあんみつ みつばち
住所:京都市上京区河原町通今出川下る梶井町448-60
営業時間:11:00〜18:00
定休日:日曜、月曜
TEL. 075-213-2144

画像: 天野準子 生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント

天野準子
生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント

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