西部開拓時代の町並みが残るリビングストンは、自然豊かなイエローストーン国立公園の玄関口だ。そして作家や俳優らセレブリティーが暮らし、居心地のよいレストランや個性的な書店が軒を連ねる“文学の町”でもある

BY NATALIE STOREY, PHOTOGRAPHS BY LYNN DONALDSON, TRANSLATED BY G. KAZUO PEÑA(RENDEZVOUS)

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「リビングストン芸術文化センターとパークス・リース・ギャラリー」
画家のパークス・リースは2001年に自身のギャラリーを、メインストリートにあるこの煉瓦の建物に移動し、それ以来、リビングストン芸術文化センターとその空間を共有している。後者は、地元で制作されたアート作品を求めやすい価格で販売し、地域のためのギャラリー・スペースを提供している。一方で、リースのギャラリーでは、モンタナ流のシュルレアリスムの傾向がある自身の絵画作品を展示している。最近の作品には、釣り人を食べる恐れのある巨大なマスを描いた『Live Bait(生き餌)』や、マスの口の中に乗る二人の裸の人物を描いた石版『Adam and Eve Tour Yellowstone(アダムとイブ、イエローストーンを巡る)』などがある。
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「イエローストーン川」
探検家のウィリアム・クラークは、1806年にイエローストーン川沿いでキャンプした際に、この川は「広く、力強く、速く、深い」と日記に記した。現在、ダムでせき止められていない川としては、アメリカ合衆国の中で一番長いイエローストーン川は、レクリエーション、氾濫原の開発、そして気候変動による影響がますます高まっているにもかかわらず、依然として釣り人にとっては楽園のような場所だ。夏になると、州が制定したエミグラントのフィッシング・エリアからスプリングデールまでの区間に、ゴムボートやドリフトボートが点々と見られるようになる。リビングストンにあるいくつかのガイドショップに行けば、観光客には遠足に必要な装備を提供してくれるし、釣りをしたい客には、何人もいる町のガイドを紹介してくれる。最も引っ張りだこのガイドたちは、町を出てすぐのところにある、国道89号南線沿いの「スウィートウォーター・フライ・ショップ」や、ダウンタウンのパーク・ストリート沿いにある老舗フライ・フィッシング専門店の「ダン・ベイリーズ」を拠点としている。水位が充分に低くなると、地元の子供は今もなお、タイヤ販売店から15ドルで購入した古い黒いタイヤのチューブを使って川を下る。観光客は「ラバー・ダッキー・リバー・レンタルズ」からゴムボート、カヤック、パドルボードやその他の水上の乗り物をレンタルすることができる。
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画像: リビングストンのすぐ南にあり、イエローストーン川の支流である、デプイ・スプリング・クリークにて魚釣り

リビングストンのすぐ南にあり、イエローストーン川の支流である、デプイ・スプリング・クリークにて魚釣り

「パインクリーク・フォールズ(滝)」
リビングストンからイエローストーン国立公園に向かう途中、観光客はパラダイス・バレーを通過する。そこにはセレブ達の住宅や、アメリカ南北戦争直後に開墾され、今も酪農を行っている牧場がある。谷床より高いところにある土地のほとんどは、944,000エーカー(約3,820㎢)もあるアブサロカ・ベアトゥース自然環境保護地域に指定されている。この地域の魅力を味わうためには、リビングストンの約9マイル南に位置するパインクリーク(教室が一つだけの校舎が今も残る)に車を止め、パインクリークの滝までハイキングすることをオススメする。この荒野は、森林火災のあった跡地を丁寧に再生させた実例である。そして初夏のちょうど良い頃に訪れれば、おやつにつまめるハックルベリーの実がたくさん採れる。

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