BY EMI ARITA
シンプル美を極めた、アルヴァ・アアルト
生涯200を超える建物を設計した、フィンランド出身の20世紀を代表する建築家・デザイナー。1931〜32年に、パイミオのサナトリウムのためにデザインした家具が世界的な注目を集めた後、1935年には妻アイノと共にアルテックを創業。フィンランドのバーチ材を使用した温かみのある木製家具の名作は、どれもシンプルで美しく、時代を超えて愛され続けている。
・69 チェア
20世紀を代表する北欧の建築家アルヴァ・アアルトがデザインした家具は、完成された造形美に、シックでモダンなスタイルと、時代が移り変わっても廃れることなく、今なお愛され続ける名品が揃う。中でもシンプルさを極め、アルヴァ・アアルトの家具を取り扱うアルテックでも人気を誇るのがこの「69 チェア」。
1935年に発表された「69 チェア」は、広くて快適な座面としっかりと身体を支えてくれる背もたれ、アルヴァ・アアルトが開発した「L - レッグ」からなる構造で、無駄な要素を削ぎ落としたシンプルな造形美が特徴。代表的なバーチ材の自然の色みを活かしたナチュラルラッカー仕上げのほか、多彩な色と仕上げのバリエーションから選ぶことができ、さまざまなスタイルのインテリアにもマッチ。長く使い続けることで訪れる経年変化も楽しめるスタンダードな一脚。
アルテック
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・41 アームチェア パイミオ
「41 アームチェア パイミオ」は、アルヴァ・アアルトが設計したモダニズム建築の名作、パイミオのサナトリウム(結核療養所)に滞在する患者のためにデザインされた作品。滑らかな木材を使った有機的なカンチレバーフレームに、宙に浮いたかのような弾力性を生む座席を組み合わせたチェアで、身体をゆったりと任せられる使用感が癒しのひと時を与えてくれる。
木製家具は経年変化により歪みが生じるものだが、こちらは分厚いひとつのフレームを半分に分割して両端に設置することで、年月を重ねても左右のフレームバランスが崩れにくい仕様に。木の性質を知り尽くしたアアルトならではの細部へのこだわりも魅力のひとつだ。
アルテック
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・スツール 60
1933年の誕生以来、その普遍的なデザインで、今なお人々を魅了し続けるアルヴァ・アアルトの「スツール 60」。無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインと高い実用性を見事に両立させた「スツール 60」は、モダニズムの先駆者たちが追い求めた理想の椅子であり、素材も形も現在までほぼ変わることなく、フィンランドの工場で生産され続けている。
「スツール60」は、アルヴァ・アアルトが開発した、フィンランドバーチ材を直角に曲げる技術「L - レッグ」を応用したシリーズのひとつでもあり、円形の座面と3本の脚のみという究極にシンプルな構造が特徴。豊富なカラーと仕様のバリエーションがラインナップし、多様化した現代のライフスタイルにも取り入れやすく、スツールとしてはもちろん、サイドテーブル、ディスプレイ台として、あらゆる使い方を楽しむことができる。
アルテック
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・アームチェア 400 タンク
どっしりと重厚で威厳ある佇まいから、「タンク(戦車)」の愛称で親しまれている「アームチェア 400 タンク」。1936年、アルヴァ・アアルトがミラノトリエンナーレの展示のためにデザインしたもので、カンチレバー(片持ち梁)型の木製フレームと厚みのある低めの座面が特徴だ。
同じ方向に揃えて合板にし、従来の合板よりも頑丈かつ無垢材のような美しい仕上がりを叶える技術「ラメラ曲げ木」によって、滑らかに曲げられた太く厚みのあるフレームは、腰掛けると柔らかくしなり、体を優しく受け止めてくれる。張り地は、無地のファブリックやレザー、ゼブラ柄のファブリックと、豊富な素材とカラーからセレクト可能。フレームもナチュラル、ウォルナット、ブラックなどから選択できる。
アルテック
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・チェア 611
1929年に誕生した「チェア 611」は、アルヴァ・アアルトの初期の家具デザインのひとつであり、アルテック創業時から現代まで生産し続けられている不朽の名作。バーチ材のフレームとリネンのウェビングテープで構成されており、非常に軽く、スタッキングは5脚まで可能。その実用性の高さのみならず、座り心地のよさも「チェア 611」の魅力。背もたれと座面のウェビングテープは、体の重さを優しく受け止めてくれるため、長時間座っていても苦にならず、驚くほどに快適。さらに、ウェビングテープは交換可能と、何代にも受け継いで愛用できる。
フレームは、ナチュラルラッカーとブラックラッカーの2種。ナチュラルラッカーはホワイトやレッド、ブラックなどの全5色、ブラックラッカーはブラックやブラウンなど全3色からウェビングテープのカラーを選択可能。
アルテック
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アイコニックなフォルムが魅力の、アルネ・ヤコブセン
デンマーク出身の建築家・デザイナー。1952年に世界で初めて、背もたれとシートが一体型の成形合板の椅子「アリンコチェア」をデザインするなど、独創的なフォルムの椅子や照明などを手掛けてきた。1960年に開業した、コペンハーゲンのSAS ロイヤルホテル(現 ラディソン・コレクション・ロイヤル・ホテル)のために手がけた「エッグチェア」、「スワンチェア」、「AJランプ」などの名作は、今見ても新鮮でおしゃれなデザインが魅力。
・ドロップ
シンプルで合理的な北欧デザインを牽引したことで知られるデザイナーのアルネ・ヤコブセン。住宅から家具、インテリア雑貨に至るまで、数々の名品を送り出してきた。「ドロップ」は、アルネ・ヤコブセン自身が最高傑作としているコペンハーゲンのSASロイヤルホテルプロジェクトの一部として、1958年にデザインされた椅子のひとつ。
「ドロップ」は同ホテルのためだけに製造されたものであり一般販売はされなかったが、誕生から50年の時を経て、フリッツ・ハンセン社により2014年に復刻。丸みを帯びた雫のような特徴的なフォルムの背もたれは、体にフィットする抱擁感と動きやすさを兼ね備え座り心地も驚くほどに快適だ。ブラスチック製のシートは軽量でカラーバリエーションも豊富。さらに椅子の脚を粉体塗装仕上げかメタリック仕上げのいずれか、高さも「43cm」と「46cm」の2サイズから選択できる。使うシーン、置く場所をイメージしながら、好みのスタイルでお迎えしよう。
フリッツ・ハンセン 東京
TEL. 03-3400-3107
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・アリンコチェア
蟻の姿を連想させるチャーミングなルックスが印象的な、アルネ・ヤコブセンによる「アリンコチェア」。9層の成形合板とスリムなスチール脚の、たった2つのパーツから構成された繊細でエレガントなチェアながら、驚くべき強度と快適さを備えている。
背面と座面が一体化したプライウッド製のチェアを大量生産することは、1952年の制作当時世界初であり、その技術的な成功を支えたのがフリッツ・ハンセンの卓越したクラフツマンシップであったことは言うまでもない。ただそこに在るだけで空間にアクセントを加えてくれる存在感も、長年愛され続ける理由なのだろう。
フリッツ・ハンセン 東京
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・スワンソファ
優美なフォルムを描く「スワンソファ」は、アルネ・ヤコブセンが1958年にコペンハーゲンのSAS ロイヤルホテルのスイートルームやラウンジ向けに特別モデルとしてデザインしたもの。「エッグチェア」や「スワンチェア」同様に、曲線のみで構成された立体的なフォルムは、空間を柔らかな印象に仕上げてくれる。
「スワンソファ」の製造は1974年に一旦終了したものの、2000年にフリッツ・ハンセンより復刻。幅144cmとコンパクトなサイズは現代の住宅にも取り入れやすいのも魅力。張り地は豊富なカラーが揃うファブリックやレザーからセレクト可能。
フリッツ・ハンセン 東京
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「Yチェア」の生みの親! ハンス J. ウェグナー
家具マイスターの資格を持つ、デンマーク出身のデザイナー。アルネ・ヤコブセンの事務所で働いた後、1943年に独立。その後、1949年には今なお絶大な人気を誇る「Yチェア(CH24)」をデザイン。家具マイスターとしての技術と知識、天然素材への飽くなき探究心から、木材の特性を活かした美しいフォルムの椅子を、生涯を通して500脚以上手がけた。
・CH78ママ・ベアチェア
生涯で500脚以上の椅子をデザインし、“椅子の巨匠”と称されたデザイナー、ハンスJ. ウェグナー。代表作「Yチェア」をすでにお持ちという人も多いだろうが、セカンドウェグナー作品として「CH78ママ・ベアチェア(通称ママ・ベア)」はいかがだろうか。
1954年の制作当時、重厚なデザインのラウンジチェアがトレンドであった中で、優雅な曲線と様々な形状が大胆に組み合わさった斬新なフォルムの「ママ・ベア」を発表し、驚かせたウェグナー。デザイン美と同様に機能性も追求した彼らしく、人間工学に基づいて首・背・体を優しく、しっかりと支える設計になっているのも特徴だ。
別売りでヘッドレストを装着できるだけでなく、張地も多彩なバリエーションから選ぶことができる。
カール・ハンセン&サン フラッグシップ・ストア東京
TEL. 03-5413-5421
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※2023年6月掲載時点の情報です
・CH24
“椅子の巨匠”の異名を持つ、20世紀を代表するデザイナー、ハンス J. ウェグナー。そんな彼の代表作として多くの人が思い浮かべるのが、1949年にカール・ハンセン&サンから発売された“Yチェア”=「CH24」だろう。
その最大の特徴でもある、曲木で形成した滑らかなY字の背もたれと後ろ脚が、優美な佇まいを演出。座ってみると身体を自然と預けられる心地良い安定感があり、約120mものペーパーコードを編み上げた広めの座面により耐久性も優れている。CH24の製作工程は100以上ともいわれ、そのほとんどが職人の手仕事から成るというから何とも贅沢な一脚なのだ。
カール・ハンセン&サン フラッグシップ・ストア東京
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・CH07 シェルチェア
広げた羽のようなフォルムと、先端にむかってテーパーのついたアーチを描く脚が印象的な「CH07 シェルチェア」。北欧家具の巨匠、ハンス J. ウェグナーが1963年にデザインしたもので、まるで椅子が宙に浮遊するようなフォルムに3本脚と独創性溢れるデザインが特徴だ。
ハンス J. ウェグナーは、3本脚の安定性を保つために、どの角度から見ても美しいダブルフレームを開発。緩やかなカーブを描く成形合板製の座面や背もたれとともに、快適な座り心地と安定感を誇るユニークな椅子を見事に実現させた。この斬新なデザインに、発表当時は一般に普及することはなかったが、時を経て1998年にカール・ハンセン&サンより復刻されると、たちまち人気を博し、現在はハンス J. ウェグナーを代表する名作椅子として親しまれている。
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※2023年10月掲載時点の情報です
・CH45 ロッキングチェア
無駄を削ぎ落とした快適性と機能性の本質を追求し、約500点の椅子をデザインしてきたデンマークを代表する建築家・デザイナーのハンス J. ウェグナー。そのあくなき探究心と長きにわたる試行錯誤から生まれたのが、こちらの「CH45 ロッキングチェア」だ。発表当時、美しすぎるロッキングチェアとして話題を呼ぶも、短期間しか販売されなかった伝説の名作が、2023年秋、待望の復刻を遂げた。
1965年にデザインされた「CH45 ロッキングチェア」は、シェーカースタイルを彷彿とさせる北欧らしいシンプルな軽やかさとエレガントさを融合させた佇まいが特徴。フレームにはFSC®認証を受けたオーク材を使用、座面は約213メートルのペーパーコードを手作業で編み上げるという非常に手間のかかる工程が取り入れられており、クラフトマンシップにこだわり続けたハンス J. ウェグナーのデザイン哲学が宿る。体を預けてゆらゆらとリクライニングできるだけでなく、すっとスムーズに立ち上がることができるのも、このロッキングチェアの魅力。さらなる快適さを求めるなら、別売りの座面とネック用のクッションを合わせるのもおすすめ。
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・CH72
シンプルで機能的な名作椅子を生み出してきた、デンマークデザイン界の巨匠ハンス J. ウェグナー。緩やかで美しい曲線を描くフォルムが印象的なソファ「CH72」は、1952年にコペンハーゲンで開催された「デンマーク家具展」で発表されたもので、“腕のいい家具職人”として、木工や張り加工に精通したウェグナーの卓越した技術が集結した作品。特に高度な技術を要する、木製フレームとファブリックが重なるアーム部分の張り地加工からは、ウェグナーの卓越した家具づくりの技術と深い造詣を感じることができる。
木製のアームレストと脚は、オーク材とウォルナット材の2種。張り地は、豊富なカラーや質感のバリエーションから選択可能。
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※2024年3月掲載時点の情報です
北欧の伝統とスチール素材を融合させた、ポール・ケアホルム
20世紀のデンマークを代表するデザイナー。コペンハーゲン美術工芸学校在学中に、ハンス J. ウェグナーの事務所に勤務。デンマークの伝統的な木工技術を持ちながら、無垢材ではなく、スチールなどの新たな工業素材に目を向け、シャープな美しさと北欧らしい温かさを融合させた「PK22」、「PK9」などの名作を生み出した。
・PK4
デンマークを代表するデザイナー、ポール・ケアホルムが1952年にデザインした「PK4」が、約70年の時を経てフリッツ・ハンセンより復刻した。麻紐とスチール製のフレームの、2つの素材のみで作られたミニマルなラウンジチェアは、ケアホルム作品の中でも初期の名作として知られている。スチールに高い関心を示し、芸術とデザインが交差する場所を追求したケアホルムの先見性を感じ取れる作品で、コレクターにはたまらないだろう。
シンプルモダンなデザインをベースに、「ブラックのスチール/ナチュラルの麻紐」「ステンレススチール/ナチュラルの麻紐」「ステンレススチール/ブラックの麻紐」の3種展開で、幅広いインテリアに合わせやすいのも魅力。
フリッツ・ハンセン 東京
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・PK22
「家具の建築家」という異名を持ち、最高峰の素材と美しいフォルムデザインにこだわり抜いたことで知られるデンマークを代表するデザイナー、ポール・ケアホルム。数ある作品の中でも、その美学が息づく代表作とされているのが、1956年にデザインされたこちらの「PK22」。
当時、いち早くステンレススチールを取り入れ、デザインや素材の可能性を広げた「PK22」は、1957年に世界的な美術展覧会であるミラノのトリエンナーレにてグランプリを獲得、現在もパリの国立美術館や東京の国立新美術館でも使用されている。そのシンプルかつエレガントな理想的なフォルムと、どこから見ても美しいプロポーションは、現代のインテリアにも違和感なく溶け込み、存在感を放つ。
フリッツ・ハンセン 東京
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※2023年10月掲載時点の情報です
・PK15
家具マイスターの資格を持ち、美しいプロポーションを融合した数々の名作椅子を生み出してきたデンマークのデザイナー、ポール・ケアホルム。そんなケアホルムが生涯最後に手掛けた椅子「PK15」が、2023年秋、待望の復刻を果たした。
1979年にデザインされた「PK15」は、端正な美しさを放ち、どんな空間にも馴染む軽やかなデザインが特徴。そのシンプルな見た目とは裏腹に、無垢材を複雑に曲げる高度な木工技術が用いられており、“完璧”を追求し続けたケアホルムのこだわりが細部まで息づく、クラフトマンシップに溢れた一脚だ。座面は天然のフレンチケーン(籐)張りになっており、座ると程よく沈み込み、使うほどに体に馴染む快適な座り心地を叶えてくれる。カラーはラッカー仕上げのアッシュとブラックカラーの2種。オプションで、レザーのシートックションをつけることも可能。
フリッツ・ハンセン 東京
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※2024年11月掲載時点の情報です
・PK9™
どこから眺めても美しいプロポーションと機能性を融合した名作椅子を手掛けてきたデンマークの巨匠、ポール・ケアホルム。1960年にデザインした「PK9™」は、支柱であり、レザーの座面を支える脚としての役割を果たす3片のサテン仕上げのステンレススプリングスチールが特徴。そのユニークなフォルムから、「チューリップ・チェア」の愛称でも親しまれている。
体を包み込むシェルのフォルムは、ポール・ケアホルムの妻ハンナの身体が海岸の砂浜に残した跡にインスピレーションを得たもの。そのイメージを形にするべく、デザイン過程では四角く盛った粘土にハンナが腰掛け、その粘土を石膏で型取りし、最も快適な座面を追求。ハンナとの心温まるエピソードと、機能美への並々ならぬポール・ケアホルムのこだわりが詰まった一脚となっている。張り地はブラックやナチュラルなどのカラーが揃う数種のレザーからセレクトできる。
フリッツ・ハンセン 東京
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※2024年4月掲載時点の情報です
北欧モダンの異端児的存在、ヴァーナー・パントン
ミッドセンチュリー期を象徴する、デンマーク出身のデザイナー。ほかの北欧デザイナーとは一線を画す、独創的な発想で、オブジェのような鮮やかな色彩の照明や椅子をデザイン。1960年には、世界初のプラスチック製の一体成形の椅子「パントンチェア」をヴィトラと共同開発した。
・パントン チェア
デンマークのデザイナー、ヴァーナー・パントンとヴィトラが1960年代より共同開発し、1968年に量産化に成功した、世界初となるプラスチック製のキャンチレバー型の椅子「パントン チェア」。座るとわずかにしなる素材と、彫刻のようなユニークなデザインで快適な座り心地を実現。20世紀デザインのアイコン的存在でもある一脚で、外空間もアートフルに彩って。
ヴィトラ
TEL. 0120-924-725
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・コーン チェア
丸みを帯びたフォルムや目にも鮮やかなポップな色使いと、独創性溢れるプロダクトでモダンデザインを牽引してきた、20世紀を代表するデンマークの建築家・デザイナーのヴァーナー・パントン。そんなパントンらしいデザインで、ポップアートのような存在感を放つのが、こちらの「コーン チェア」。1958年にデンマークのレストランのためにデザインしたもので、発表以降、世界中のカフェやレストラン、美容サロンなどで愛用されてきた。
見た目のインパクトに加えて、座った時の心地よさも「コーン チェア」の魅力。程よく沈み込むクッションシートになっている座面は、回転式になっているため自由な姿勢をとりやすく、長時間座っていても快適。さらに、肘掛けと一体になった背もたれにもクッションが入っており、体を心地よく支えてくれる。張り地はレッドやイエロー、ブルーなどカラフルな全13色から選べる。
ヴィトラ
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アアルトに次ぐフィンランドの巨匠、イルマリ・タピオヴァーラ
フィンランド出身のデザイナー。ヘルシンキの大学のほか、海外でもデザインを学び、パリでル・コルビュジエの事務所に、アメリカで、ドイツから移住していたバウハウスの最後の校長、ミース・ファン・デル・ローエオフィスに勤務。さらに同郷の先輩であるアルヴァ・アアルトの影響も受けながら、機能的で普遍的な美しさを持つプロダクトを手がけた。
・マドモアゼル ロッキングチェア
心地よい空間で、ティータイムや映画鑑賞などをゆったりと楽しむデンマーク的な時間の過ごし方、“ヒュッゲ”。そんなひとときにピッタリな一脚が、北欧ブランド・アルテックの「マドモアゼルロッキングチェア」。
1956年にイルマリ・タピオヴァーラが、住宅でのデイリーユースを想定してデザインしたこのチェア。一見直線的なスポークチェアのように見えるが、座面は柔らかく滑らかなカーブを描いており、一度座ったら離れ難くなるほど快適な座り心地を実現。フィンランド産の丈夫なバーチ材で作られており、木の温もりがよりリラックスしたムードを演出してくれる。カラーはデザインの美しさが際立つ、ブラックとホワイトの全2色。
アルテック
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・キキ ソファ
20世紀を代表するフィンランドのデザイナー、イルマリ・タピオヴァーラが1960年にデザインした「キキ ソファ」は、無駄を削ぎ落としたシンプルな構造と洗練されたデザインで、タイムレスな美しさを放つ名作。座面を支えるフレームのスチールチューブは、よく見ると断面が楕円形をしており、シンプルな中に、さりげなくアクセントを添えているのも秀逸だ。
張り地によって、まるでマネキンのように表情が様変わりするのも「キキ ソファ」の魅力。デンマークのテキスタイルメーカー、クヴァドラの生地「Pilot」など、多彩なファブリックとレザーからセレクトできる。ファッションのように、自分らしいスタイルで「キキ ソファ」を迎えてみてほしい。
アルテック
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“デンマークモダニズムの父”、ヴィルヘルム・ラウリッツェン
コペンハーゲン空港のターミナル39や国営放送局の建物「ラジオハウス」、コンサートホール「Vega」など、モダニズム建築を代表する作品を手がけたデンマークを代表する建築家。名作照明「VL リングクラウンシリーズ」や椅子「Vegaチェア」など、建築物とともにデザインされたプロダクトは、空間に洗練さをもたらしてくれるおしゃれなものばかり。
・Vegaチェア
タイムレスな美しさで魅了する建築や家具を手掛け、“デンマークのモダニズムの父”と呼ばれる建築家、ヴィルヘルム・ラウリッツェン。木材の温かみとスチールの洗練さを融合した「Vegaチェア」は、デンマークのコンサートホール「Vega」のために1956年にデザインしたもの。木製の脚部先端や大胆なカーブを描く背もたれと、ヴィルヘルム・ラウリッツェンのクラフトマンシップを存分に堪能できる一脚となっている。
個性を際立たせている背もたれは、体に心地よくフィットし長時間座っていても快適。さらにスタッキング可能と機能性も抜群だ。スチールフレームはブラック粉体塗装仕上げに加えて、2024年2月よりクロームメッキ仕上げバージョンも登場。背もたれや座面は、オプションで張り地加工もできる。豊富なバリエーションから自分好みのスタイルでお迎えしたい。
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※2024年4月掲載時点の情報です
ポップでユニークなデザインが魅力の、エーロ・アールニオ
ユニークで遊び心溢れる先鋭的なプロダクトデザインのみならず、インテリアデザイン、グラフィックアート、映像作品と、さまざまな分野で活躍するフィンランドの近代デザインを代表するデザイナー。1960年代に発表した代表作「ボールチェア」など、プラスチック素材を用いた、ポップな色彩のプロダクトで知られる。
・ロケット バースツール
「ボールチェア」や「バブルチェア」など、近未来を連想させるような先鋭的なデザインで世界中から愛されているフィンランドデザイン界の巨匠、エーロ・アールニオ。その作品の多くは、鮮やかな色とプラスチック素材を用いた有機的なフォルムが特徴だが、Artek(アルテック)より1995年に発表した「ロケットバー スツール」は、エーロ・アールニオには珍しい木製家具であり、彼の新たな魅力を発信した名作として知られている。
「ロケット バースツール」は、もともとエーロ・アールニオが自宅のキッチン用の椅子としてデザインしたもので、その名の通りロケットを思わせる、遊び心溢れるデザインが魅力。無駄のないシンプルな構造と素材の温もりを感じさせるフィンランドデザインらしさと、エーロ・アールニオのポップアート的なセンスが見事に融合した作品は、1脚でも存在感は抜群。カラーは、ナチュラル、ホワイト、ブラックの3色がラインナップ。
アルテック
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※2024年1月掲載時点の情報です
センス抜群のデザインデュオ、
プレーベン・ファブリシャス&ヨルゲン・カストホルム
1961年に共同でデザインスタジオを開設したデンマークのデザインデュオ。アルネ・ヤコブセンやハンス J. ウェグナーなど、当時のデンマークを代表するデザイナーに影響を受けながら、家具職人の資格を持つプレーベン、金属職人のもとで修業したヨルゲン、それぞれの特性を活かし、木材やスチール、皮革など、さまざまな素材を用いた美しく、機能的なプロダクトをデザイン。1968年に共同のデザインスタジオをクローズ後も、それぞれデザイナーとして活躍した。
・Plico chair
ラテン語で「折りたたむ」の意である「プリコ(Plico)」と名付けられた、折りたたみ式のラウンジチェア「Plico chair」。1964年にデンマークのデザインデュオ、プレーベン・ファブリシャスとヨルゲン・カストホルムがデザインしたもので、柔らかな印象の張り地と木製フレームを組み合わせた軽やかな外観は、どんな空間にもマッチするタイムレスな美しさを放つ。
二人は他のデザイナーならば隠そうとするものも、意匠として際立たせる卓越した美的センスを持ち合わせており、「Plico chair」も接合部や真鍮の金具パーツを“デザイン”として見事に昇華させている。背もたれとシートは、寄りかかった際の姿勢にフィットするよう傾斜がついており、いつまでも腰掛けていたくなるほどの快適さ。バリエーションは、ハイバックでヘッドレストのついた「FK10」とローバックの「FK11」の2種。
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