京都生まれ、京都育ちの食いしん坊、京都でおいしいものに出合いたければ、この人に聞けばハズレなし!そんなアマジュンこと天野準子の絶品満腹口福アドレス。いよいよ寒さが本格的になり、ほかほかとした湯気が恋しい季節になってきた。そこで今月は、“温かい甘味”を紹介。第1弾は「甘党茶屋 梅園 河原町店」へ

TEXT & PHOTOGRAPHS BY JUNKO AMANO

河原町「甘党茶屋 梅園 河原町店」

画像: プチプチ食感のあわもちの上にはツヤツヤのあんがこんもり。「あわぜんざい」¥1,100(11月中旬〜3月末)

プチプチ食感のあわもちの上にはツヤツヤのあんがこんもり。「あわぜんざい」¥1,100(11月中旬〜3月末)

 昭和2年創業の甘味処。本店である「河原町店」は、京都のメインストリート、河原町通に面していて立地も良く、小さい時は祖母や母に連れられ、高校時代は友達同士で訪れた思い出いっぱいの店だ。

 名物は、舞妓さんがおちょぼ口でも食べやすい、俵型のみたらし団子。団子自体にも甘さをつける店が多いが、こちらでは団子に砂糖を入れておらず、タレ自体も甘ったるさがなくサラリ。あっさりしているので何本でもいけてしまう。

画像: 「みたらし団子」4本¥480。甘味を注文の場合、みたらし3本¥300を付けることもできる

「みたらし団子」4本¥480。甘味を注文の場合、みたらし3本¥300を付けることもできる

 今回紹介するのはあわもちの上にあんこがのった冬季限定の「あわぜんざい」。こちらでは粟ではなく、きびを使用していて、2種類のきびをブレンドすることで、もっちりかつ粒感もしっかり楽しめる。
 きびを柔らかく蒸してからついた後、冷蔵庫には入れず、自然の寒さで冷ましていくため、気温が下がらないと作れないメニューに。通常は11月半ばから作り始めるが、今年は暖かかったため、11月20日から登場したそう。

画像: 毎冬、あわぜんざいが始まると、店の入り口に吊り旗がかけられる

毎冬、あわぜんざいが始まると、店の入り口に吊り旗がかけられる

 キビを蒸してついて冷まして、注文を受けてからまた蒸して......手間暇かかることに加え、鍋で温めたこしあんを玉杓子ですくってぽってりキレイにお椀に盛るには職人技を要するそう。
 そのため、「甘党茶屋 梅園」は京都市内に3店舗展開しているが、「あわぜんざい」がいただけるのは本店である河原町店だけだという。
 毎冬登場するのを心待ちにしている常連さんも多く、持ち帰り用もあり、10個、20個と大量買いする人も。電子レンジで温めれば、自宅で熱々をいただけるので、冬の京都土産にもぜひ。

画像: 「持ち帰り用あわぜんざい」¥1,050(11月下旬〜3月末)。冷凍すれば約2ヶ月保存できる

「持ち帰り用あわぜんざい」¥1,050(11月下旬〜3月末)。冷凍すれば約2ヶ月保存できる

画像: 間口が狭く、奥に長い、京都らしいうなぎの寝床

間口が狭く、奥に長い、京都らしいうなぎの寝床

「甘党茶屋 梅園 河原町店」
住所:京都市中京区河原町三条下る山崎町234-4
営業時間:10:30〜19:30(19:20LO)
定休日:無休(年末年始を除く)
TEL. 075-221-5017
公式サイトはこちら

画像: 天野準子 生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント

天野準子
生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント

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