ちまたで評判の化粧品の背景には、人知れぬ開発の苦難がある。なぜすごいのか、どうすごいのか? 誰よりもそれをいちばんよく知る開発者に迫るインタビュー連載。第9弾は「UZU MOTE MASCARA

BY MIYUKI NAGATA, PHOTOGRAPHS BY MEGUMI TOMITA

 2018年の年末をもって「FLOWFUSHI」のブランドを終了し、2019年から名前を「UZU」に改め、世界展開を本格化。3月のアイライナー、9月のリップに続き、11月にはブランドのアイコンとも言うべき製品「MOTE MASCARA™」をリニューアル。創業者で、すべての製品の開発を手がける今村洋士さんに話を聞いた。

画像: UZU MOTE MASCARA™各¥1,800 (左から)VOL.6、VOL.7、VOL.8、VOL.9、CLEAR、MICRO、BROWN、COPPER、NAVY、BURGUNDY、KHAKI ※ VOL.9のみ2020年2月6日伊勢丹先行発売、2月14日全国発売予定 仕上がりの異なるブラック4種類と、クリアと細部に塗りやすいマイクロ各1種、カラーマスカラ5種類の全11種類のラインアップ

UZU MOTE MASCARA™各¥1,800
(左から)VOL.6、VOL.7、VOL.8、VOL.9、CLEAR、MICRO、BROWN、COPPER、NAVY、BURGUNDY、KHAKI
※ VOL.9のみ2020年2月6日伊勢丹先行発売、2月14日全国発売予定
仕上がりの異なるブラック4種類と、クリアと細部に塗りやすいマイクロ各1種、カラーマスカラ5種類の全11種類のラインアップ

「MOTE MASCARA™は、2011年にFLOWFUSHIがスタートしたとき、最初に発売した製品です。そして、そこから現在に至るまでずっと研究を重ね続けています。長い間マスカラに向き合ってきたなか、ここ数年は私たちのブランドも含め“進化が止まっている”と感じていました。」

 着目したのが、アジアのマスカラと欧米のマスカラの大きな違いだ。「アジアのマスカラは耐水性を求められるのでフィルムタイプで、にじまないのが当たり前。しかしフィルムタイプは、どうしても仕上がりに厚みが出ない。一方で、欧米のマスカラは付着性がすごく高く、ボリュームもインパクトも出せるが、アジア人が使うと、すぐにじんでしまう。欧米人は顔の骨格が立体的で、涙袋もアジア人に比べると膨らんでいないから、まつ毛が肌に当たりにくい。空気も乾燥しているので、マスカラがにじみにくい。東洋と西洋のいいトコ取りをしたマスカラがあれば、世界中のたくさんの人に喜んでもらえるはず、という確信がありました」

 そこで、ボリュームが出るのににじまないフィルムを形成できるポリマーの開発に挑んだ。「世界トップの技術を持つメーカーや人材を探して、普段は塗料などを手がけているポリマーのメーカーにお願いしました。しかし彼らは基本的には化粧品の原料はつくりません。“このマスカラができれば、どんなに多くの人が喜ぶか”を心をこめて説明して、ビジネスの枠を超えて力を貸してもらいました。」

 かくして耐水性とリッチな仕上がりを両立するWPフィルムの開発がスタートするが、道のりは平坦ではなかった。「まつ毛は人によって毛質も生え方も非常に多様です。みんなが満足できるものをつくれるまで、かなり手こずりました。本当はもっと早くマスカラをリニューアルしたかったのですが、納得のいくフォーミュラができず、11月になってしまいました」

 

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