青春時代の真ん中で着ていたベーシックなアイテムたちがこの秋冬シーズン、モードの最先端でリバイバル。“あの頃”の面影を今も宿す喫茶店を舞台にお届けしよう

BY TOMOKO KAWAKAMI for TEA ROOM, PHOTOGRAPHS BY MASANORI AKAO, STYLED BY YUKARI KOMAKI, HAIR BY TAKAYUKI SHIBATA(Signo), MAKEUP BY Fusako(Ota Office), MODEL BY HANAKA

時の過ぎゆくままに
あの頃よく着ていたチェック。もうプレッピーではなく、フォルムが美しいジャケットで遊び心と身を包む。

画像: ジャケット¥410,000、中に着たニット¥155,000、ネックレス¥110,000、リング(薬指)¥49,000、(小指)¥44,000、バッグ¥350,000/ディオール クリスチャン ディオール フリーダイヤル:0120-02-1947

ジャケット¥410,000、中に着たニット¥155,000、ネックレス¥110,000、リング(薬指)¥49,000、(小指)¥44,000、バッグ¥350,000/ディオール
クリスチャン ディオール
フリーダイヤル:0120-02-1947

味の珈琲屋 さぼうる/神保町

 スペイン語で「味」を意味する言葉、「さぼうる」。この喫茶店が古本の街、神保町に開店したのは、1955年。アーティストだった初代マスターの嗜好で、山小屋を着想源にしたレトロな喫茶店は、本屋が立ち並ぶ都心の裏路地で特別な存在感を放ちながら、今も朝から多くの人で賑わう。

 半地下と中二階からなる店内は薄暗く、こぢんまりとした空間が広がる。くつろいだ空気が流れる店内では、季節限定ではあるが鈴虫の鳴き声も楽しめるとか。店の壁にお客さんたちが残していった落書きが歴史を感じさせる。この店の看板は、大盛りのスパゲティナポリタン。この味を懐かしみ、遠方から店を訪れる人も多い。最近では、クリームソーダも大人気だ。世間の流れに伴い、店のメニューも変化してきたそうだ。

画像: この店に勤めて13年目になる店長の伊藤さん(右)。現在、怪我で休養中のオーナーの代わりに店を切り盛りしている。8年間、「さぼうる」で店員を勤めている豊岡憲人さん(左)と一緒に

この店に勤めて13年目になる店長の伊藤さん(右)。現在、怪我で休養中のオーナーの代わりに店を切り盛りしている。8年間、「さぼうる」で店員を勤めている豊岡憲人さん(左)と一緒に

「開店当初は、こだわりのコーヒーを出す店でしたが、しばらくしてから、お酒やおつまみも提供するようになりました」と、店長の伊藤雅史さん。「この辺りは出版社勤務の方も多いので、徹夜で明け方まで働いた後に、ほっと一息ついてお酒を飲める場所があったらと言う、かつての常連客の声を受けてアルコールの販売を始めたそうです。今では夜でもクリームソーダの方が人気がありますけどね(笑)」。街に穏やかな時間が流れる週末には、開店前から並ぶ人も。「平日の朝は長年の常連客である古本屋の店主たちが顔を見せてくれる。うちの店はお客様同士も仲が良いので、いつも、皆さん、会話が弾んでいますよ」

画像: 現在は5色が揃うクリームソーダ¥650

現在は5色が揃うクリームソーダ¥650

 店内で目を引くのは、所狭しと並べられた常連客からもらった地方や海外からのお土産品。「一番古いものは、50年前に常連さんから頂いた通行手形ですね。年季が入ってきました。頂いたものを飾っているだけなので、まとまりはないかもしれないですね」。一見、共通点がなさそうな品々が収まり良く並び、独特の雰囲気を作ることに一役かっているのも実に、さぼうるらしい。そんな懐かしさ溢れる昭和の喫茶店が近頃では、若者たちの人気スポットになっているとか。「カラフルなクリームソーダが若いお客さんたちのお目当て。インスタ映えする写真が撮れるとかで、大人気です。クリームソーダは初めからあったメニューです。昔はブルーとグリーンの2色だったみたいですが、だんだん増えて、今は5色にもなりました」。昔ながらのビジネスマンの憩いの場であり、最旬のインスタスポットでもある、昭和の名喫茶は現在も独自の進化を続けているのだ。

画像: トーテムポールが立つ店の入り口には赤い公衆電話が置かれ、昭和の空気感がここでは健在だ

トーテムポールが立つ店の入り口には赤い公衆電話が置かれ、昭和の空気感がここでは健在だ

「味の珈琲屋 さぼうる」
住所:東京都千代田区神田神保町1-11
営業時間:9:30〜23:00(LO.22:30)
定休日:日曜・祝日
電話:03(3291)8404

 

This article is a sponsored article by
''.