9月から10月にかけて各都市で開催されたウィメンズファッションウィーク。デジタル、リアル、またはその融合と、今年ならではの多様なプレゼンテーションが見られた。独自のスケジュールでコレクションを披露したメゾンもある。先の見通しが立たない時代にファッションはどうあるべきか。同時代性を反映した各メゾンのクリエイションをコレクション動画とともにチェックしよう

BY TJAPAN

HERMÈS (エルメス)

画像: HERMÈS |Women’s Spring-Summer 2021 runway show © HERMÈS www.youtube.com

HERMÈS |Women’s Spring-Summer 2021 runway show
© HERMÈS

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 エルメスのウィメンズを手掛けるアーティスティック・ディレクター、ナデージュ・ヴァンへ=シュビルスキーは、“ファッションとアートの対話”から、今シーズンのコレクションの世界観を深めていった。ショーの直前、関係者には一冊のスクラップブックを配布。そこにはナデージュの友人である12人のアーティストが、エルメスのコレクションからインスパイアされたイメージーーギリシャ彫刻や陶器、女性の微笑む口元、旅の風景などが収めらていた。服はどのようなイメージを喚起させ、イマージナリーな旅へと羽ばたかせてくれるのか。ファッションがもつファンタジックなパワーや自由を希求する創造力を今回のコレクションは再認識させてくれる。

 コレクションを構成するのは、温かみのあるサンドベージュ、落ち着きのあるグレー、海を思わせるライトブルー、またレッドやオレンジなど、儚さと強さの両方を備えたカラー。上質なレザーコートやコットンツイルシャツは、風に揺れるように軽やか。いつものコレクションと比べて、肌の露出が多く、またボディスーツのようなニットも見られるが、体を締め付けるというよりは、着る者を優しくハグするような服だ。“セカンドスキン”、“外との繋がり”もコレクションの鍵だ。こうしたワードローブは、リモートでのコミュニケーション、在宅ワークが求められるなか、いま現代人が肌感覚で欲しがっているものーーそれをもっともエレガントなかたちで満たしてくれる。

画像: © FILIPPO FIOR

© FILIPPO FIOR

<エルメス>
1837年、ティエリー・エルメスが高級馬具を制作する工房をパリ9区にオープン。ナポレオン3世の時代には、皇帝御用達メゾンに。1867年のパリ万博では鞍製品が銀賞を獲得。馬具製造で培ったエスプリと職人技を活かしながら、製品づくりをバッグ、スカーフ、香水、ファッションにも拡張していく。職人技術の保護や継承、芸術家への支援にも尽力。2015年秋冬からはナデージュ・ヴァンへ=シビュルスキーがウィメンズプレタポルテのアーティスティック・ディレクターを担当。

問い合わせ先
エルメスジャポン
TEL. 03(3569)3300
公式サイト

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