BY TJAPAN
GUCCI(グッチ)
GUCCI EPILOGUE COLLECTION
© GUCCI
「春夏」「秋冬」「プレフォール」や「リゾート」など、慣例化された最大年5回のコレクションを再考し、年に2回だけ“グッチの物語の新たな章を発表する”とアナウンスしていたグッチ。9月末に開かれる予定だったミラノファッションウィークには参加せず、7月17日、メンズとウィメンズを統合した「エピローグ」コレクションをオンライン配信で披露した。
この「エピローグ」という名称はグッチ独特のもので「最終幕」の意味。既存のファッションビジネスのシステムに終わりを告げ、新しい持続可能なかたちにシフトしようとするステートメントでもある。ストリーミング配信された映像は12時間にもおよぶもので、ランウェイではなく、キャンペーン撮影のためのバックステージが舞台。モデルとして起用されたのは、グッチのデザインチームのスタッフたちだ。コレクションを構成するのは、ブランドのDNAであるフローラルモチーフやGGパターンなどのアーカイブを再解釈したグライフィカルなルック。’20-21年秋冬 メンズコレクションでも登場したグッチのレジェンダリーなバッグ「ジャッキー 1961」も、今回新たなバリエーションが顔を見せた。
ちなみに、グッチは、このデジタル配信におけるCO2排出量の測定を第三者機関に依頼。結果、排出されたCO2は自然界で吸収されうる量である“カーボンニュートラル”であり、イベントとしてサスティナブルの認証を受けた。

PHOTOGRAPHS BY MARK PECKMEZIAN
<グッチ>
1921年、創設者のグッチオ・グッチが、フィレンツェにレザーグッズ専門のショップをオープン。60年代にイニシャルが初めて製品に取り入れられ、その後コットンキャンバスに「GG」ロゴを組み合わせたオリジナルGGパタ-ンが誕生。戦時下の物資不足の際には、エクスクル-シブな品質を守るため、職人たちによる革新的なアイデアで、ハンドル部分に日本のバンブー(竹)を使ったバッグを生み出した。オードリー・ヘップバーン、グレース・ケリーといった名だたるセレブリティにも愛された。2015年からはアレッサンドロ・ミケーレがクリエイティブ・ディレクターに就任し、デザインチームを率いている。
問い合わせ先
グッチ ジャパン クライアントサービス
フリーダイヤル:0120-99-2177
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