BY LINDSAY TALBOT, TRANSLATED BY MAKIKO HARAGA

COURTESY OF BRUNELLO CUCINELLI
「私たち家族がソロメオに持つヴィラの歴史は、16世紀初頭まで遡る。これはダイニングルーム。ルネサンス様式のアーチの下には私の愛読書が積まれ、ディオニュソス像と、告知を受けるアブラハムを描いた17世紀の油絵が飾られている」

COURTESY OF BRUNELLO CUCINELLI
「10代のときに習っていた柔術のおかげで、自分に対する自信と平穏な心を得ることができた。最大の収穫は、人から攻撃を受けたときは10まで数えてから応じなさいと教わったこと。これまで人と大きなもめごとを起こしたことがないのは、そのおかげだ。写真は白黒なのでわからないが、私はこのとき美容院のモデルをしていたので髪を明るいオレンジに染めていた」

GIOTTO DI BIDONE, “ST. FRANCIS REVIVES THE UNATONED WOMAN TO FACILITATE HER CONFESSION,” FRESCO, CIRCA 1297-99, ASSISSI, ITALY © RAFFAELLO BENCINI/ BRIDGEMAN IMAGES
「ジョット・ディ・ボンドーネは中世後期のイタリアを代表する芸術家であり、人物を細部までリアルに描写した最初の画家だ。幸運なことに、ジョットのフレスコ画があるアッシジのサン・フランチェスコ大聖堂は、ソロメオから近い。この絵は《ベネヴェントの婦人の告白》(1298年頃)。小さいときにこの絵を見て、その美しさと正確なタッチに、子どもながらに驚嘆したのを覚えている」