TEXT & PHOTOGRAPHS BY JUNKO AMANO
和食
御所南「末廣」の蒸し寿司

カニ身や穴子がのった豪華版、「末廣」の蒸し寿司・上¥2,310(11/1~3/31)
京都人が冬になると食べたくなるものと言えば「蒸し寿司」。棒寿司や巻き寿司を出す京寿司の名店では冬になると登場するメニューで、200年の歴史を持つ「末廣」でも毎年11月から3月まで提供されている。
蒸し寿司を知らない遠方からの客人に「ちらし寿司を蒸したもの」と簡単に説明すると、たいていの人が「熱々の酢飯っておいしいの?」と、実際食べるまではおっかなびっくりだったりだ。
末廣の酢飯はもともと酢がきつくなく、甘みもある優しい味わいが特徴。さらに一晩冷蔵庫で寝かせることで、酢の角が取れ、温かくしても、ツンと鼻を差すような刺激はなく、むしろまろやかな香りに食欲がそそられる。
テーブルに運ばれた丼の蓋を開けると、湯気がふわりと立ち上り、錦糸玉子の上には、海老や生麩、桜でんぶなど、色とりどりの具材がのっていて、箸を入れると、錦糸玉子の下からは刻んだ焼き穴子と酢飯が現れる。酢飯自体にも、干瓢としいたけを甘辛く炊いたものやイカのそぼろ、キクラゲが混ざっていて、それだけでいただいてもおいしく、錦糸玉子や焼き穴子、トッピングされた具材と一緒に食べると、一口ごとに違った味のコンビネーションが生まれる。

イートインは6席のみ。何十年と変わっていないノスタルジックな雰囲気がたまらない
末廣
住所:京都府京都市中京区寺町通二条上ル要法寺前町711
営業時間:11:00~18:00(イートインはL.O.15:00)
定休日:月・火曜
TEL. 075(231)1353
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御所南「ととよし」

¥13,000のコースは水物を含む10品前後。炭火で焼いた香ばしさと柚子の香りが鼻をくすぐる、カマスの柚庵焼
三条新町のバー「酒陶 柳野」の新展開となる「ととよし」。「バーが開いた和食店!?」と驚かれるかもしれないが、「酒陶 柳野」は奥の厨房に料理人が控えているバーである。カウンターには酒瓶ひとつなく、土壁には花一輪が掛けられた、まるで茶室のようなミニマルな空間ながら、「きずし(鯖の酢〆)が食べたい」、「今日のお勧めの天ぷらを」などと言うと、奥から運ばれてくる。さらに予約すればコース料理をいただくことも。「ととよし」は、「酒陶 柳野」で10年以上勤めた料理人、杉井雄大さんが店長を務めている。
“和食”と一口に言っても、雅やかな懐石料理もあれば、イノベーティブ系日本料理もあり幅広いが、「ととよし」は毎年その時期が来たら京都で食べたくなる旬の料理と食材を大切にした正統派和食店だ。
「冬になったらかぶら蒸し、夏が来たら鱧が食べたなるでしょ。奇をてらわず、旬の食材をシンプルな調理法で、素材のおいしさを伝えていきたいです」と、杉井さん。

カウンター6席のみのプライベート空間。町家を改装し「酒陶 柳野」同様、京都の割烹や飲食店を手掛ける木島徹さんによる設計
ととよし
住所:京都市中京区竹屋町通寺町西入ル甘露町666
営業時間:17:00~22:00
定休日:水曜、他不定休あり
TEL. 075-741-6434
下木屋町の「suba」

紅しょうがと白味噌のペーストを添えた「国産牛ホルモンと黄ニラのそば」¥1,300
2021年大晦日にオープンして以来、連日賑わう立ち食いそば店「suba」。京都でわざわざ立ち食いそば?と思う方もいると思いますが、京都に来た友人たちが、食いしん坊のみならず、感度の高い大人たちもこぞって”今、行きたい店”として名前を挙げる話題の店です。

簡素ながら目を惹く店構え
店を開いたのは京都で飲食店を展開する鈴木弘二さん。食×カルチャーの融合を得意とし、7年前に開いた「sour」はフレッシュフルーツを使ったサワーブームの火付け役となり、東京のアパレルショップやホテルなどでもポップアップショップが開催されるほど話題になりました。
suba(すば)
住所:京都市下京区木屋町通松原上る美濃屋町182番地10東
営業時間:12:00~23:00(L.O.22:30)
定休日:不定休
TEL. 075-708-5623
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御所南「而今 平たて」

デザートに見えて実は白和え。季節の白和えはフルーツや野菜をかえて毎日オンリスト。豆腐を攪拌した後、裏ごしし、クリームのようなふわふわの口当たり。この日は、イチゴとうるい¥1,200
京都には値段もスタイルもさまざまに星の数ほど和食店があり、「和食のオススメ店は?」と、ばっくり質問されると正直、答えるのが難しい。今回紹介する「而今 平たて」は、「昔ながらの割烹のように店主と相談しながら好きなものをいろいろ食べたい」という方や、日帰り出張や旅の最終日にディナーを早めにとりたい方にぴったりな一軒です。

お客さんに合わせて料理の内容や量を柔軟に対応する店主・平舘亮祐さん
店は、15時からオープンという割烹には珍しい営業時間に。15時から17時は”酒と肴”の時間、17時以降は”一品料理とおまかせコース”の時間と銘打っているが、15時から17時はコースがいただけないだけで、一品料理に関しては夜と同じラインナップになっている。「早い時間は一品料理をアテに軽く一杯という酒場遣いでも来て欲しい」という思いから、”酒と肴”とあえて謳っているそう。
店主・平舘亮祐さんは、昨年4月に独立する前は、先斗町の名割烹「余志屋」で別館の料理長を任されていた和食歴18年の料理人だ。
而今 平たて(じこん ひらたて)
住所:京都市中京区車屋通夷川上ル少将井御旅町352の1
営業時間:酒と肴15:00~17:00、一品料理とおまかせコース17:00~(L.O.21:00)
定休日:月曜(月1回連休あり)
TEL. 075-221-2288
おまかせコース¥14,300~(前日までの要予約)
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お弁当・手土産
五条富小路「アロウネノ」のうね乃弁当

ふたを開けると、だし巻き玉子が1本まるごと現れる。「うね乃弁当」¥1,620
「うね乃」は創業以来120年、添加物を一切使わず、昆布や鰹節といった上質な天然だし一筋の老舗である。販売されている惣菜やお弁当もすべて無添加だ。さらに、商品すべてに天然の旨みが詰まっただしが惜しみなく使用されている。

すべての商品に天然だしを使用。だしの老舗だからなせる技
おひたしや煮炊きものなど、京都の家庭で昔から食べられているおばんざいもあれば、洋食惣菜もラインアップ。メンチカツやポテトコロッケ、ハンバーグにもだしが使われていて、旨みの底上げがされている。
アロウネノ(ALLOUNENO)
住所:京都市下京区本塩竈町557メゾンドール五条1F
営業時間:11:00~20:00
定休日:火曜
TEL. 075-354-1600
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烏丸「YOLOs(ヨロズ)」

「YOLOs」は”You Only Live Once”を略した言葉。「人生は一度きり。食事は1日3回きり。だったら愉しみましょう」という想いが込められている
2022年7月にオープンした食のセレクトショップ「YOLOs」。実はこちらは、小説家の原田マハさんが発起人となり、5人の食いしん坊仲間によって開かれた店だ。
コロナ禍で外出がままならなくなった時、家族と囲む食卓やひとりで嗜むワイン、ちょっとご褒美なスイーツなど、「世界を元気にするのはうまいものなんだ」と実感したことが店をオープンするきっかけになったそう。
扱う商品はすべて、ストーリーがある、人に贈った時や食卓を囲んだ際に会話が生まれるものに。

「食堂おがわ」の柚子胡椒。辛いだけでなく、柚子の風味がしっかり楽しめる澄んだ味わい柚子胡椒¥1,200
京都屈指の予約が取れない店「食堂おがわ」の柚子胡椒をはじめ、レアな京都土産も見つかる。なかでも、日本料理「木山」がYOLOsのために作るソフトクッキーは週1回、金曜のみ数量限定で入荷する逸品だ。
YOLOs(よろず)
住所:京都市中京区蛸薬師通烏丸西入ル橋弁慶町228 101号
営業時間:11:00~19:00
定休日:月曜、他不定休あり
TEL.075-252-5900
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カフェ・スイーツ
堀川五条「菓子屋 のな」

2種類のあんこ玉にハーブを添えた「アントニオとララ」¥940(持ち帰りのみ。写真は盛り付け例)。アンデルセン作・森鴎外翻訳の「即興詩人」をオーマージュ。菓子銘には、登場人物二人の名前がつけられている
夫婦二人で営む持ち帰り専門の小さな和菓子店「菓子屋 のな」。店内は、オープンキッチンのカウンターに菓子が並び、和菓子屋さんというより焼き菓子店のような素朴で可愛い雰囲気が漂っている。
ガラスケースに飾られた生菓子も、台湾パインあんを包んだ外郎やメロンとココナッツミルクあんを忍ばせたわらび餅など、斬新すぎるラインアップに。
従来の生菓子は、意匠や銘で季節を表現しているが、こちらの生菓子は、フルーツやハーブを使い、味や香りからも季節の移ろいを感じさせてくれる。
いちご大福が世の中に広まっているように、甘酸っぱいフルーツとたあんこは相性抜群。フルーツを使った生菓子がこれまであまりなかったのが不思議なほど!と思っていたら、
「上生菓子は、茶席で濃茶をいただく前に出されるものであり、あくまでも濃茶が主役。そのため制約がありますが、私が作る生菓子は、茶席用ではなく、日常に楽しんでもらうためのものなので、香りづけに洋酒を使ったり、コクを出すときに乳製品を加えたり、自由に作っています。紅茶やコーヒー、お酒にも合わせてください」と、名主川千恵さん。

和菓子店っぽくないモダンな店内。イートインはなく、持ち帰りのみ
菓子屋 のな
住所:京都市下京区篠屋町75
営業時間:12:00~18:00(売り切れ次第閉店)
定休日:日曜、月曜
TEL. なし
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西陣「焼き菓子工房コレット」のタルトタタン

この日のタルトタタンは、紅玉、スミスサイダー、アニーエリザベス、ピンクレディー、グラニースミス、春紅玉の全6品種。1台に800g(5〜6個分)のリンゴを使ったタルトタタン各¥600
「京都でわざわざタルトタタン?」と思われるかも知れないが、「焼き菓子工房コレット」は多い時で6種類のタルトタタンが並ぶ、全国的にも珍しい品種違いのタルトタタンを持ち帰って、食べ比べができる。
「焼き菓子工房コレット」は、オープンして13年。焼き込むことでフルーツの旨みをギュッと凝縮したタルトをはじめ、クッキーやバナナブレッドが並ぶ、焼き菓子専門店だ。菓子はすべて店主の三井素子さんがひとりで作っているため、週末2日間のみ営業している。
リンゴをキャラメリゼしてからタルト型に入れて焼くタルトタタンもあるが、こちらでは、リンゴの持ち味を生かすため、フランスの伝統的な製法に則り、生の状態でバターと砂糖を敷いたタルト型に入れて焼かれる。途中、パートプリゼをのせてさらに焼き込まれる。その後、リンゴと生地をなじませるため寝かせ、完成までに半日以上を要する。タルトタタンは、甘ったるさが一切なく、品種ごとの味の違いも明確に。食感も、甘露煮のようにトロトロにしていず、ゴロッとしたリンゴの食感が残っている。「同じ品種でも農家さんや時期によって味や食感が変わるんですが、今日のタルトタタンで言うと、春紅玉は身が固めで味が濃く、グラニースミスは口に入れるととろける食感、ピンクレディーは弾ける酸味と華やかな香りが楽しめます」。
タルトタタンはリンゴが出てくる8月末から作り始められ、ストックがなくなる5月頃まで作られる。晩秋から冬にかけては20品種を使い分け、多い時で6品種が店頭に並ぶ。
ひとりで2個、3個食べ比べることもあるが(甘さが控えめでペロリといける)、家族が集まった時は、お行儀悪いけど、大皿にのせて、みんなでフォークでつつき合って感想を言い合うのも楽しい。
ホールは、数量限定で取り寄せ可能なので、京都旅の予定がない方もタルトタタン好きはぜひ。

タルトタタン・ホール¥4,200(箱代込み)
COURTESY OF COLETTE
焼き菓子工房コレット
住所:京都府京都市上京区新猪熊東町350 グランドムール西陣103
営業時間:土日13:00~17:00(売り切れ次第終了)
定休日:月~金
TEL.075(406)1284
ig@colette_kyoto
烏丸丸太町の「YUGEN」

「無花果と胡桃の炙り餅とお茶」¥1,900。お茶は、京都・和束の最高級煎茶、さえみどりを合わせて。さえみどりは、お茶を収穫する前に覆いをかけて遮光するかぶせ茶で、渋みが少なく、甘味や旨みを凝縮。3煎目まで楽しめる
宇治茶は日本三大銘茶の一つと呼ばれ、京都市内でも、日本茶をさまざまなスタイルで楽しめる店に出会える。日本茶を製造・販売する茶舗は、長い歴史を持つ老舗が大半を占めるなか、「YUGEN」は2018年に誕生。昨年2月に店舗を移転拡大し、注目を集める日本茶ブランドだ。
「YUGEN」で製造・販売されている茶葉は、宇治や宇治田原、和束、京田辺など、京都近郊の産地に限定されている。仲買い問屋を挟まず、生産者から直接仕入れることで、高品質な茶葉を低コストで提供。煎茶は、単一農園で収穫されたシングルオリジンも人気が高い。
店舗展開としては、「おいしい日本茶をコーヒーのように気軽に楽しめる場所があれば」との思いから2018年、わずか2.5坪の日本茶スタンドからスタートした。ここ数年で、日本茶を提供するカフェやカジュアルな茶処も増えたことから「YUGEN」は次のステージに進み、2022年2月に、築50年弱のビル1棟に移転オープンした。
新店舗の1階は、カウンターのみのカフェに。「茶の湯の文化は戦国時代に広がりました。茶室には刀を持って入ることが許されず、戦国武将にとって、茶室は唯一心が安らげる場所だったとも言われています。多忙を極めるストレスフルな今の時代にも、そんな場所や時間が必要だと思うんです」と、代表・須藤惟行さん。

風炉釜を備えたカウンター席
YUGEN(ゆうげん)
住所:京都市中京区亀屋町146
営業時間:11:00~18:00
定休日:不定休
TEL. 075-708-7770
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祇園「ハーモニカ」

直径12cmのタルトは1人で頬張っても、シェアしても。「イチゴのタルト」¥2,100
「タルトがおいしい店が祇園にできてるよ」と、友人に教えてもらい、「ハーモニカ」を初めて訪れたのが数ヶ月前。電柱には”この先行き止まり”の注意書きが貼られ、地元の人も入ったことないような路地を進む。”焼き菓子とデザート”と書かれた立て看板はあるものの、紋入りの暖簾がかけられた入口で靴を脱ぐというスタイルに、一瞬たじろいでしまうが、恐る恐る店に入ると、そこには色とりどりのサンダルが並んでいた。

複合空間「Gion Naito 123 market」の入口には「祇園 ない藤」が手掛けるぞうり形のサンダルJOJOのショップがある
元々こちらは老舗の履物匠「祇園 ない藤」の工房だった場所。昨年5月、「祇園 ない藤」のオリジナルサンダルJOJOのショップを含む複合空間「Gion Naito 123 market」に生まれ変わり、焼き菓子とデザートの店「ハーモニカ」はJOJOショップの奥で営業されている。
メニューには、季節のフルーツを使ったタルトが6種類ほど並ぶほか、趣向を凝らしたパーツを美しく盛りつけたアシェットデセールも10種類近くラインアップ。
店主・松本泰さんは、元フランス料理のシェフであり、菓子も素材ありきな料理人視点から作られている。

デセールは、オープンキッチンのカウンター前に配された大テーブルでいただける
ハーモニカ
住所:京都市東山区亀井町43-2 Gion Naito 123 market内
営業時間:11:00~18:00(L.O.17:30)
定休日:火曜
TEL. 050-3551-8625
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祇園「ZEN CAFE」

上生菓子¥800。4月の上生菓子はきんとん製の遠山(えんざん)。桜に加え新緑が増える4月の山が表現され、4月も末に近づくほど緑の分量が増えるそう
和菓子屋さんと一言に言っても、菓子司もあれば、饅頭屋さんや餅屋さんもあり。菓子司のなかには上生菓子の予約販売をメインにしている店もまだまだ多く、持ち帰り専門店が主流に。そのため「イートインで上生菓子を食べたい」と、リクエストを受けると、祇園の「鍵善良房」が手掛ける「ZEN CAFE」をお勧めすることが多い。
「鍵善良房」は、江戸享保年間創業、京都の花街・祇園で京菓子を作り続ける菓子司。最近は京都以外でも商品を買える和菓子店が増えてきたが、「鍵善良房」は京都のデパートにすら出店されていない、昔ながらの真摯な仕事と一対一の商いにこだわる店だ。
2012年にオープンした「ZEN CAFE」は、本店とはまったく違う菓子のラインナップになっていて、上生菓子もここでしか食べられないものに。上生菓子は季節がわりだが、きんとんが出されることが多く、初めてこちらのきんとんに出会った時、その繊細で儚げな姿に驚いた。通常、きんとんのそぼろあんは、馬毛の裏ごし器を使って作られるが、こちらの裏ごし器は、馬毛の目が細かく、そぼろあんも糸のような細さだ。このそぼろあんを崩さず、あん玉に纏わせる職人技もすばらしく、持ち帰り不可だからこそ出せる上生菓子になっている。見た目もさることながら、口に含むとふわっと崩れる、柔らかな食感もたまらない。

吉野葛と水、砂糖のみで作るくずもち¥1,000。葛の風味を味わえ、そのままでもおいしいが、途中で黒蜜やきなこを加えると、また違った味が楽しめる
また、通年で出されているくずもちもファンが多いメニューに。本店でいただける名物のくずきりと、砂糖を使う以外は、吉野葛と水というまったく同じ材料なのに、食感が全然違っている。つるんとのどごしを楽しむくずきりと違い、こちらのくずもちは、ぷるんとしていて、口に含むとむっちり、とろけていく。葛の風味もしっかり感じ、そのままでもおいしい。
ZEN CAFE
住所:京都市東山区祇園町南側570-210
営業時間:11:00~18:00(L.O.17:30)
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)
TEL. 075-533-8686
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河原町五条「ともみジェラーto」

大人なチョコミントパフェ¥2,300。上から日本ハッカのジェラート、カフェソルベ、ピスタチオジェラート、ヴァローナのハイカカオチョコレートを使ったジェラートの4段構成
2022年3月に河原町通沿いの路面店に移転オープンしたジェラテリア「ともみジェラーto」。ジェラートって、どこで食べても結構おいしいけど、突出した店って意外に少ないと思っていたなか、ここまでキャラがしっかり立ったジェラートとの出会いは衝撃的でした。

壁に貼られた本日のラインアップ。食材と共に産地や生産者の名前も書かれている
その日のフレーバーは、ミルクや旬のフルーツに加え、クレソン、ルッコラ、葉山椒など、青果店と見間違うラインアップに。
オーナー・森兼ともみさんは「ジェラートは素材の味をダイレクトに感じるスイーツであり、日本においしい食材がたくさんあることをジェラートを通してもっと広めたい」と、イタリアのジェラテリアでの修行を経て、6年前に京都で自身の店をオープン。
森兼さん自ら生産者に会いに行き、おいしい食材をハントすることも多く、ジェラートは”素材ありき”で作られる。そのため、唯一の定番となる岐阜latte TAKANASHIミルク以外は、その時期に入荷する食材に合わせてフレーバーがどんどん移り変わるのも特徴的だ。

森兼さんのイラスト入りテイクアウト用カップ。唯一の定番、ミルク¥550
香料や着色料、安定剤は不使用で、どのフレーバーも素材の味が濃厚。ジェラートが4つも入った本日のパフェも、余ったるさや重たさがなく、ペロリといけるおいしさだ。
ともみジェラーto
住所:京都市下京区西橋詰町759 SAKIZO河原町五条ビル1F
営業時間:13:00~20:00(19:30LO)、土曜13:00~22:00(2Fカフェは19:30LO)、水曜はモーニング営業7:30~11:30(L.O.)
定休日:木曜(7月8月は無休)
TEL. なし
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西陣「うめぞの茶房」

「新しょうがと桃の志るこ氷」お茶付き¥1480
京都通のなかには「”うめぞの”って昔からある甘味処でしょ」と気づかれた方もいるのでは。はい、ご名答。こちらは、1927年創業の「甘党茶屋 梅園」の系列店として2016年にオープンした茶房だ。とはいえ、名物の四角いみたらし団子はなく、「甘党茶屋 梅園」とはまったく異なるメニュー展開になっている。
夏期限定で登場するかき氷も、宇治や黒蜜など、甘味処でお馴染みの味はなく、フルーツと和素材を組み合わせたオリジナリティ溢れるものに。果物の旬に合わせて内容は移り変わり、今の時期は、一番人気の「新しょうがと桃の志るこ氷」が楽しめる(桃がなくなる8月下旬まで)。
「新しょうがと桃の志るこ氷」の後は、「秋の果物とはちみつ志るこ氷」、「栗キャラメルミルク氷」と続くそうで、そちらもお楽しみ。
「うめぞの茶房」
住所:京都市北区紫野東藤ノ森町11-1
営業時間:11:00~18:30(18:00LO)
定休日:無休
TEL. 075-432-5088
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烏丸「大極殿本舗 六角店」

レモンの輪切りが寒天に浮かぶレースかん¥1,458
「大極殿本舗 六角店」は、明治18年に『山城屋』という屋号で創業。明治28年には二代目が長崎でカステラ製造の技術を習得し、京都でいち早くカステラ製造を開始した和菓子店だ。
二代目に続き、三代目もハイカラ好きだったそうで、夏にぴったりな涼やかな「レースかん」も昭和初期に誕生したものだそう。まだレモンが珍しかった時代、レモンを錦玉羹に取り入れるなんて発想が大胆。レモンの輪切りをレース模様に見立て名付けられた銘も素敵すぎる。
店内には甘味処 栖園が併設されていて、夏に登場するかき氷も毎年、お楽しみ。定番の宇治や黒蜜のほか、レモンみぞれやミルクミント、梅酒みぞれなど、こちらもハイカラなラインアップに。赤紫蘇みぞれは、初夏、京都の里山・大原で採れた赤紫蘇をシロップに。天然のルビー色も美しく、さっぱりした味わいで暑い時期にぴったりだ。
2002年、甘味処を作る際に考案されたという「琥珀流し」もおすすめ。糸寒天を使い、固まるか固まらないかのギリギリの水分量で作られた寒天は、柔らかく、ほろりと崩れる食感がたまらない。8月はひやしあめ、9月はぶどう、10月は栗、と、月ごとに味わいが変わり、いつか制覇したい。
大極殿本舗 六角店
住所:京都市中京区六角通高倉東入ル
営業時間:9:30~18:00(甘味処 栖園は10:00~17:00)
定休日:水曜
TEL. 075-221-3311
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バー・立ち飲み
一乗寺「coimo wine & cafe」

コーヒーはもちろん、赤ワインにもよく合うパルミジャーノプリン¥500円。パルミジャーノチーズは仕上げに生クリームの上からトッピングするだけでなく、プリン液のなかにも使われていて、濃厚な味わい
2022年夏、一乗寺にオープンした「coimo wine & cafe」。京都通でないと、一乗寺と言っても、ピンと来ないエリアかもしれませんが、こだわりを持つ店主が営むショップや飲食店が点在していて、地元人に人気のエリアです。

叡山電鉄・一乗寺駅から徒歩4分。地元人のみならず旅行者にも人気の書店「恵文社」もご近所
「coimo wine & cafe」はナチュラルワインを昼から気軽に飲める店ながら、それだけではなく、店主・高橋順子さんの引き出しが多彩!
元パティシエの経験を生かしたパフェやケーキ、アイスクリームなど、スイーツメニューもあり、ワインバーのような堅苦しさはなく、ワインを飲む人も飲まない人も楽しめる店になっている。

里芋を柴漬けやアオサで和えたコイモサラダ・ハーフサイズ¥300、ナチュラルワイン・グラス¥800~
しかも、パティシエ時代はタイのベジタリアンカフェで10年働いていたこともあり、フードメニューには、和やフレンチに加え、タイテイストをミックスした料理も並び、食欲をそそられっぱなし。
さらに店を開く前には、ヴィーガンベーカリー「アペリラ」でパン職人としての経験を積み、自家製天然酵母パンを使ったタルティーヌも絶品だ。
coimo wine & cafe
住所:京都市左京区一乗寺払殿町38-3 パールハイツ1F
営業時間:15:00~22:00LO(水曜18:00~)
定休日:火曜、他不定休あり
TEL. なし
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京都駅南「ALKAA(アルカー)」

オレンジの果汁や皮、カラマンシービネガーを使った柑橘香るキャロットラペを添えた自家製ロースハム¥770。豚の脂に負けない厚みのある白、アルザスのピノグリグラス¥1,500
2022年3月、京都駅の南側にオープンしたナチュラルワインに特化したワインバー「ALKAA」。京都駅の新幹線八条口まで徒歩4分という立地に加え、午後2時オープンという営業時間も、旅行者がホテルのチェックイン前や帰路につく前に立ち寄りやすい一軒だ。

飲食店不毛の地と呼ばれる京都駅の南に、2022年3月オープン
看板に”ワインとおやつ”と書かれているように、ナチュラルワインの相棒には、シャルキュトリーや前菜だけでなく、焼き菓子やプリンを推奨。夫婦二人で切り盛りされていて、パティシエの妻・堅田恵子さんがおやつ作りを担当している。
とはいえ、”カフェ使いもできる”ワインバーではなく、コーヒーをはじめ、ソフトドリンクは一切ない。カヌレは、少し皮が厚く、外カリッ、中むっちりな理想の仕上がりでファンも多いが、持ち帰りはできず、あくまでもワインのお供というスタンスを貫いている。

1階はカウンター7席
ALKAA(アルカー)
住所:京都市南区東九条西山王町15-7
営業時間:14:00~24:00(休みの日の翌日は18:00~)
定休日:不定休(Instagramでお知らせ)
TEL. 070(9017)1507
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祇園「UE」

鴨川を見下ろす絶景が広がるルーフトップ
PHOTOGRAPH BY MITSURU WAKABAYASHI
7月14日、雑居ビルをリノベーションした祇園の複合施設「ygion」の屋上に期間限定オープンした「UE」(~11月上旬予定)。鴨川と平行して走る川端通沿いに建ち(エントランスは大和大路通側)、ビル自体も5階建てで高層すぎず、京都で一番、鴨川に一番近いルーフトップバーになっている。

鴨川沿いに立つ川床に明かりが灯る夜の景色を眼下に楽しめる
UE
住所:京都市東山区弁財天町19 ygion屋上
営業時間:17:00~23:30 (※11月上旬までの期間限定オープン)
定休日:無休(雨天休業、Instagramストーリーでお知らせ)
TEL. なし
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御所西「酒場 井倉木材」

店内のほか、材木置き場でも立ち飲みできる
「酒場なのに木材?」という謎めいた店名。その正体は、昼は木材屋、夜は酒場という前代未聞な二毛作店。夕方5時になると、材木置き場に、ビールケースを積み上げた簡易テーブルが置かれ、立ち飲みスペースに早変わりする。
当初は、家業の材木店を継ぐつもりはなかったという井倉康博さん。元々、食べ歩くのが大好きで、いずれは自分の店を開きたいと思っていたなか、12年前、その夢を叶えるために、会社勤めを辞め、居酒屋で働き始めたところに、御父様が急逝。急に会社をたたむわけにもいかず、平日は材木店を切り盛りし、週末は居酒屋修行を行い、1年を過ぎた頃、「自分の代で店をやめるのは申し訳ない。でもやっぱり飲食店をやりたい」という思いで、一念発起。材木店の事務所を店舗に改装し、今のスタイルでの営業が始まった。

「ポテトサラダ」¥90。鮭などを凍らせ、薄くスライスして食べる北海道の郷土料理、ルイベ。カニの味噌と身を凍らせた「かにみそルイベ」¥900。生ビール¥600
「季節のちょっといいもんを食べたいという声も多くて」と、初冬にはコッペガニをさばいて甲羅に盛り付けた割烹さながらの「特大コッペ蟹」も登場する。
店内カウンターは店主や隣客とも距離が近く、一人客も居心地抜群。真夏や真冬は特にカウンターから埋まりすく、口開けの17時が狙い目。
酒場 井倉木材
住所:京都市上京区薮之内町77-1
営業時間:17:00~22:00(21:00LO)
定休日:日曜、祝日
TEL. なし
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モーニング・朝食
銀閣寺「酒菓喫茶 かしはて」の朝菓子の会
鴨川沿いには、京都の夏の風物詩である川床が立ちならび、遠くには比叡山をはじめ、山々が広がり、古都の風情溢れる景色が楽しめる。
店を開いた2012年頃は、京都にはまだ立ち飲み店が少なく、”材木店で飲む”というシチュエーションも話題になり、一気に人気店となった。

「朝菓子の会」一品目は「国産オレンジのサラダ仕立て」。オレンジとカマンベールチーズは熟成バルサミコとオリーブオイルで味付け、柑橘と相性のいいカカオニブとココアをトッピング
2022年9月にオープンした「酒菓喫茶 かしはて」は店名の通り、菓子やお茶、お酒を提供する喫茶店だ。店主・得能めぐみさんは、京都の人気カフェ出身で、チャイニーズ・ガストロノミーでも腕を磨き、季節のフルーツを使ったケーキやパフェを得意としている。
店の周辺には銀閣寺や法然院など、観光名所が点在し、「朝のスタートを切るにはぴったりなロケーションでしょ」と、通常営業の前に、菓子4品をコースで楽しめる「朝菓子の会」も開催されている(3営業日前までの要予約)。
得能さん自身が「しっかり甘い菓子が苦手」ということで、甘ったるさは一切なし。朝をイメージし、巷のアフタヌーンティーやデセールコースよりも軽やかな構成で、4品食べても食べ疲れせず、心とおなかがスーッと満たされていくようだ。

この日のグランデセールは「イチゴとカスタードのパイ」。極薄のパイがエアリーなミルフィーユに、ピスタチオとカルダモンバニラのアイスクリームを添えて。3月は通常営業時間中にも単品で注文することもできる。¥1,450
酒菓喫茶 かしはて
住所:京都市左京区浄土寺上南田町37-1
営業時間:12:00~17:00(LO16:30)、朝菓子の会は10:00スタート
定休日:水曜、他不定休あり
TEL. なし
朝菓子の会は3営業日前までの要予約
※桜の季節の繁忙期は、通常営業時も前日までインスタグラムのDMから予約が可能
予約はインスタのDMより
公式インスタグラムはこちら
河原町「SPICE GATE」の朝カレー

京風スパイス朝定食「カレーリーフ香る魚介出汁カレー」¥1200
「SPICE GATE」は、全国的にも珍しい朝営業を行なっているカレー専門店だ。「朝からカレーは重たい・・・」と思われるかもしれないが、「SPICE GATE」では、「京風スパイス朝定食」と題し、和朝食をイメージした、寝起きのおなかにもあっさり優しいカレーを提供している。
プレートにライスとカレーのほか、副菜がたっぷりのったスタイルは、南インドのミールスを彷彿させるが、その内容は、ニゲラの梅キクラゲやアサリとメースの佃煮、カシミールチリの千枚漬など、和朝食をスパイスを使って再構築。バスマティライスも「祇園 北川半兵衛」の煎茶で炊くことで、グルタミン酸でうま味を加味し、香り高く仕上げている。プレートに添えるカレーは2、3種類から選べるが、今回は、定番の「カレーリーフ香る魚介出汁カレー」をセレクト。
さらにカレーのほか、パティシエのスタッフが作るギーやスパイスを使ったスイーツやスコーンも楽しむことも。

ランチは、朝食とは趣向を変え、鹿モモカツカレーをはじめ、がっつり系カレーを提供される
SPICE GATE
住所:京都市下京区恵美須之町546ー1 しきさい寺町ビル2F
営業時間:7:30~L.O.11:00、11:30~L.O.16:00(水曜・金曜~L.O.21:00)
定休日:火曜
TEL. 075-741-7554
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寺町三条「スマート珈琲店」

ホットケーキは昭和7年の創業時から変わらないメニュー
昔は、京都旅行と言えば、寺社仏閣に湯豆腐、抹茶スイーツ…と、わかりやすく京都らしいものが求められていたが、最近は地元の人に愛される普段着の店や食に注目が集まっている。
街のおうどん屋さんや中華料理店など、以前はご近所ユースだった店が行列必至の人気店になってしまうことも多く、「スマート珈琲店」はまさにその代表格だ。
私の実家は「スマート珈琲店」のご近所にあり、ホットケーキ目当てに、小さい頃から祖母や両親によく連れてってもらったが、その頃はタバコ片手にコーヒーを楽しむおじさんたちで賑わっていて、いつ行っても並ぶことなく入れていた。
「メニューも店もなんにも変わってないんやけど。25年くらい前、兄が修行から戻ってきて、昼だけ2階で洋食ランチをやりだした頃から、雑誌でも取り上げてもらったり、旅行の人がぐんっと増えた気がします」と、3代目店主・元木章さん。

50年前から変わっていないという店内
オープン時間も昔から変わらず朝8時。モーニングメニューはないが、サンドイッチを朝食に楽しむ人で賑わっている。甘い朝食好きには、ホットケーキにするかフレンチトーストにするか悩ましいところだ。

ホットケーキ、フレンチトースト各¥750
「スマート珈琲店」は、昭和7年に食堂として創業し、戦後に喫茶店に転身したが、ホットケーキは食堂時代から出しているメニューだそう。
初代の奥様(現店主の祖母)のレシピで今も作られていて、分厚い鉄板で焼くことでふっくら膨れ上がり、これぞホットケーキのお手本というべき美しい焼き色に。自家製シロップも甘すぎず、ビシャビシャにかけてホットケーキにシロップをたっぷり吸わせて食べるのがおすすめだ。
スマート珈琲店
住所:京都市中京区寺町通三条上ル天性寺前町537
営業時間:8:00~19:00(2Fランチは11:00~14:30L.O.)
定休日:無休(2Fランチは火曜休)
TEL. 075-231-6547
清水五条の「汽[ki:]」のレバノン料理

モーニングプレート・チキンとファラフェルミックス ¥1,800
2021年のオープン以来、地元人にも国内外からのツーリストにも人気のレバノン料理店「汽[ki:]」。
オーナー長野浩丈さんは、パリや東京、大阪のレストランで腕をふるってきたフレンチ料理歴25年のシェフであり、「これからは限られた方しか来られないレストランではなく、年齢や宗教、思想などの垣根なく楽しめる多様性のある店がしたい」と、レバノン料理に転身。
「カジュアルだけど、ジャンクじゃない健康的なファストフードダイニングを目指しています」と、朝と昼のみの営業で、どちらも選べるメインに副菜をたっぷり付けたワンプレートで提供している。
キッチン内には薪焼きや炭焼きができる蓋つきのファイヤーピットを設置し、ランチのメインはファイヤーピットで焼いたチキンやビーフ、季節野菜を選ぶことができ、モーニングのメインでは、ランチ営業後の残り火で低温調理したスモークチキンを選ぶことができる。
卵を使わずに大豆とオリーブオイルでコクを出したアイオリソースをはじめ、メイン以外は動物性の食材不使用で、メインにひよこ豆のコロッケ・ファラフェルを選べば、ヴィーガン対応も。

ピタパンは、畑で採れた野菜のくずや皮を炭にして生地に練り込んでいるので黒色に
プレートには、ピタパンがセットされているので、ピタパンに大豆のアイオリソースとフムスを塗り、具材をたっぷり入れてピタパンサンドにしていただくのがおすすめ。
汽[ki:]
住所:京都市下京区都市町149
営業時間:8:00~9:45(L.O)、11:00~14:45(L.O.)、持ち帰りは9:00~15:00
定休日:水曜
TEL. 075(585)4224
※2023年6月から、朝食のみTable Checkで予約可能
韓国料理
河原町「ははは」

3つの小皿が付いたコングッス定食¥1,200
京都で韓国料理店を6店舗展開する「ピニョ食堂」。店ごとに違ったスタイルで韓国の食文化を発信し、「ははは」は、現地の”呑める食堂”を再現。「韓国では昼呑み文化が定着していて、食堂でも昼からビールやチャミスルを楽しんでいる光景をよく目にします」と、オーナーの全敞一さん。メニューには定食もあれば、お酒の供になるパンチャン(惣菜)やアンジュ(肴)がそろっている。

通年出されているコサリユッケジャン定食¥1,500。ゼンマイと豚肉を煮込んだチェジュ島の郷土料理
定食の中で今の時期にオススメなのが、夏限定のコングッス。キーンと冷えた冷麦をすりつぶした大豆といりこだしを合わせたスープでいただく韓国の夏の定番。こっくりとろとろのスープは大豆のそのもの。濃厚ながらあっさりしていて、食欲のない時にもスルスルいけるおいしさだ。
「ははは」
住所:京都市恵美須之町516-1
営業時間:11:30~21:30(21:00L.O.)
定休日:木曜、第3水曜
TEL. 075-204-2202
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天野準子
生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント